未経験者でスキル習得→システムエンジニア職で転職、がコスパ最悪な理由7つ(2)

前半はこちら。

未経験者でスキル習得→システムエンジニア職で転職、がコスパ最悪な理由7つ(1)

 

スキル習得→システムエンジニア職で就職(転職)、がコスパ最悪な理由(続)

理由③ 時間とお金と膨大なエネルギー(忍耐力・努力)を浪費する

まず、独学の場合。これは、お金がかかりませんが、膨大な時間とエネルギーを浪費することになります。

一部の天才、子供の頃からハッキングして遊んでました、みたいな人なら独学で学ぶことも可能だと思いますが、そうじゃないなら独学はほぼムリです。技術書を買ってまずはコーディングをば!ってやっても、たぶん書いてあるとおりに動かないし、そもそも環境設定でつまずいて絶望することになるのがオチですね。

そういう人たくさん見てきました。プログラミングは、意外や意外、コーディングは難しくないんですよ。一番むずかしいのはコードを実行する環境を作ることです。いまはオンラインでコーディングの勉強ができるサービスとかもありますが、おそらく素人の人だとそれを見つけて、使いこなすのもしんどいかと思います。

使いこなせて、コードが実行できたとしても、アプリにしたりサービスにするには「デプロイ」という作業が必要なので結局ローカルかクラウドに環境を作るときにつまずきます。

というか、いまの話だけ読んでも「???」ってなると思います。

つまりはそういうことです。

 

理由④ 会社や顧客によって求められるスキルが全く違う

システムエンジニアといってもいろんな種類があるよってことはなんとなくわかっていただけたと思います。

で、当然、どの種類が求められているか、どんなスキルが求められているかは、会社(フリーランスなら顧客)によってぜんぜん違うのです。

なんでもいいからとにかくシステムエンジニアになりたいんや!って人は、いきなりスキルを学んでも、無駄になる可能性が高い、ということ。

 

理由⑤ 一つの言語を完璧にマスターしたとしても、会社ではほぼ役に立たない

よく、ひとつの言語を完璧にマスターしようとする人がいますが、そこまでマニアックなスキルってあまり需要ないんですよね。苦労の割に、あまり報われないというか。

おそらく、レベルが高すぎて非エンジニアの人たちには伝わらないし、一つの言語だけで完結するシステム・アプリの方が少ないので、一つだけできるよりも幅広く知っている方が重宝されたりします。

過去の記事でも少し触れましたが、コーディング自体にはあまり価値はありません。むしろ、同機能のシステムを低コスト、短い納期で実現してくれるという方が、お客さん(ユーザー)にとっては嬉しいわけで。

まぁ、社内に各エンジニアリングのプロフェッショナルが勢揃いしていて、そのうちの一人が自分、というなら全然有りだと思いますが、いまほどエンジニアが不足している時代もかつてないほどなので、そんな恵まれた環境(会社)って少ないと思って置いたほうが良いと思います。

 

理由⑥ スクールや独学では、最重要スキルである「チーム開発」が身につかない

スクールや独学での学習の一番の欠点は、チーム開発が身につかない点です。

もちろん、「チーム開発に入る前に最低限の知識を身に着けておかないと……」という考え方もありますが、個人的には、知識なんてググれば一瞬で出てくるし、事前に勉強しても必要な知識に当たる可能性の方が圧倒的に低いので、事前にやる意味ってあまり感じないんですよね。

むしろ、先にチーム開発のメンバーに入ってしまって、その開発で必要な言語・フレームワークなどをピンポイントで取得する方が、圧倒的にコスパ良いと思います。

しかも、チーム開発って個人でやるのとは全然違って、Gitなどリポジトリを使ってソース管理、バージョン管理をしなければいけなかったり、ソースいじる前に同期する、必ず動く状態にしてからコミットする、変数名の付け方など命名規約、ルールなどがあります。

チーム開発においては、この辺のルールを破られたり、足並み乱されるのが一番迷惑なので、個人ですごいアプリを作りきれる人よりも、チームでの開発経験がある人の方が重宝されたりします。

 

いまを逃すな!システムエンジニア職でも未経験可の求人が溢れている

ここまで、未経験者からスクールで学習して、システムエンジニアになるという手順は非効率であるという私の主張と、その理由を述べてきました。

 

「いやいや、未経験でいきなりエンジニアになれないから、みんなスクール行くんでしょ」

って思われるかもしれません。

でも、未経験可のシステムエンジニアの求人はあります。

試しに、dodaで検索してみましたが、業種・業界ともに未経験でも可の求人は 165件もありました。ちなみに、未経験不可も加えた全体の数は17,057件です。

いやいや、全体の1%やん、圧倒的に少ないやん、と思われるかもしれません。

そりゃ少ないですよ。だってシステムエンジニアって専門職ですから。

それでも、未経験可でも良いってところが165件もあるということに注目してほしいのです。いま、システムエンジニアの人材不足は深刻です。システムエンジニア一人につき8人の求人があるというイレグイ状態なのです。

だから、うちで未経験から育ててでもシステムエンジニアほしい、という太っ腹な会社もこんなにいるわけで。

 

ここに目を向けないのはあまりにもったいない。

たしかに、未経験可の求人は報酬も低いです。月25万円〜40万円くらい。

「そんなんだったら、今のほうが給料高いじゃん」

と、見向きもしないのはめちゃもったいないです。

「未経験不可」にエントリーするために、スクールに何十万円も払って何ヶ月も足踏みしてるくらいなら、月25万円でももらってチーム開発の実績もつんで、本当に現場で役に立つスキルを勉強した方があっっっっっとうてきにコスパが良いと思いませんか。

 

■30万円はらってスクールに3ヶ月費やす場合

得られるもの:初心者向けのスキル(言語1〜2つ)

失うもの:時間と労力とお金

決算:−30万円

 

■未経験可・月収25万円のエンジニア職として3ヶ月雇われる場合

得られるもの:実績、チーム開発スキル、エンジニアの先輩、現場で使えるスキル

失うもの:特になし

決算:25×3=+75万円

 

どう考えても、後者の方が良くないですか。決算だけみても、100万円以上の差があります。

この考え方は結構重要です。

つまり、30万円はらってスクールに3ヶ月通うということは、その3ヶ月で稼ぐことができたはずの75万円も失っているということです。(機会損失)

あなたの時間は、タダじゃないんですよ。タイムイズマネーなのです。

 

未経験可の求人に応募して、何度も落とされるかもしれません。でも、そんなん屁でもないくらい、コスパに歴然の差があります。

 

まとめ

  • そもそも知識不足で、適切なスキルを選択することができない
  • 独学やスクールでスキルを習得しても「実績」として認められない
  • 独学やスクールは時間とお金と膨大なエネルギーを浪費する
  • スクールや独学では、最重要スキルである「チーム開発」が身につかない
  • スクール通いと、未経験可求人で働くのとでは、報酬に 105万円も差がつく

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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末岐 碧衣
  • 末岐 碧衣
  • フリーランス のシステムエンジニア。独立後、一度も営業せずに月収 96 万円を達成。1986年大阪生まれ。早稲田大学理工学部卒。システムエンジニア歴 12年。
    2009年、ITコンサルティング企業に入社。3年目でコミュ障が爆発し人間関係が崩壊。うつにより休職するも、復帰後はコミュ障の自覚を持ち、「チームプレイ」を徹底的に避け、会社組織内においても「一人でできる仕事」に専念。社内外から評価を得た。
    無理に「チームプレイ」するよりも「一人でできる仕事」に専念した方が自分も周囲も幸せにできることを確信し、2015年フリーランスとして独立。