未経験エンジニア急増中。TechAcademyで基本講座だけ受講して応募してくる人が多すぎる件

どうも、すえきあおいです。

最近、採用方面もちょっと噛ませていただく機会が増えてきました。

「高収入」「誰でも勉強すればエンジニアになれる」と噂のエンジニア職について、採用する側の立場から実体を書かせてもらいます。

私もフリーランスSE歴7年、前職も含めるとIT業界歴12年なので、多少は参考にしていただける記事になるのではないかと思っています。

 

あと、いろいろ書いてますがこの記事はTechAcademyを否定する記事ではありません。TechAcademy自体は私もiOSアプリ開発で受講したこともありますし、本当に素晴らしいサービスだと思っています。

 

「エンジニアは年収が高い」はウソ? ホント?

個人的な結論から言うと、「年収は各人の力量によってピンキリ」です。月300万円でも引っぱりだこの人もいれば、タダ働きでもお断りされる人もいます。まぁどこの業界でもそうだと思いますけど。

あえて平均値を言うなら、年収500万円。

ただし、能力高い高単価の人が平均値をガンガンに上げてるので、いま年収200万円の全く別の職種の人が、エンジニアになったら即高収入!と言う夢は見ない方がいいです。

 

年収高い、と言われているのは、おそらくこういうの↓を見て「ITだ! エンジニアだ! 」ってなってるのかと推測しますが、、、

2019年版 職種別 モデル年収平均ランキング

 

ぶっちゃけ、素人がいきなりシステムアナリストとかコンサルとか、数ヶ月のオンライン講座受けて司法試験に臨むのと同じくらい無理なので、10年かけて目指すとかならいいかもしれませんが、あまり参考にならないんじゃないかと思います。

 

ちょっと興味もあったのでクラウドワークスでどんだけ引きがあるのか「システム開発」という括りで調べてみたのですが、依頼内容はこんな感じでした。やっぱ、「インフラやバックエンド含め、全部できる人(丸投げできる人)」が求められていますね。

報酬は応相談のところが多いですが、ざっと50〜100万円/月くらいっぽい。

  • AWS上においてマイクロサービスのユーザー管理システム等の開発が出来る個人の方
  • 予約サイト制作協力者募集!/SuperSAASのAPIによる管理画面の構築・デザインをお願いします!
  • 勤怠管理ツールの改善管理エンジニア様募集(Vue, React, node,js, CakePHP, Golang, Redis, RDS等)
  • ライブチャットシステムの需要が伸び、各個人店様へ提供できるASP型のライブチャットシステムを提供したい。
  • 【100万円超え案件】ココナラのような、スキルマーケットの制作依頼 

逆に、「誰でもできる」と人気のフロントエンド(サイト構築・ウェブ開発)に限定するとこんな感じ。

  • ワードプレスで作成した既存ホームページの構造化マークアップの導入・指示【JSON-LD】
  • ビデオチャットができるWEBサービスのモックをVue.jsで作ってください
  • python,selenium等、使用した自動購入ツール
  • nuxtで相対パスで連想配列にある画像を表示する方法
  • 【相談】pythonでtkinterを使ったプログラムのアプリ化(pyinstaller使用/mac向け)で助けて欲しいです

ざっとしかみてないですが、単価も10〜30万円/月くらいかな…?

まぁ依頼出す人が素人だとフロント以外の部分も依頼内容に含まれていることがあるので、このカテゴライズ自体も正確とは言えないですけどね。興味ある人は、クラウドワークスとかで自分のできること調べてみると、大体の求められていることや相場感がわかるかと。

 

余談ですが、クラウドワークスは単価が安いし、依頼者にも受ける側にも知見がなくて色々トラブルになることも多いらしいので個人的にはあまりお勧めしません。

が、実務経験を積みたいならまずはここで値段気にせず色々応募してみるのも手だと思います。

 

「誰でも勉強すればエンジニアになれる!」はウソ?ホント?

ホントです。そりゃそうですよね。みんな最初は素人なんだし。

 

ただ、忘れて欲しくないのは、実務レベルになるには相応の時間が必要だと言うこと。フロント開発やモバイルアプリ開発などに限定すれば、たしかに数ヶ月あれば一通りの学習はできると思います。

が、それが実務で使い物になるかどうか、と言うのは全く別の話。

 

クラウドワークスで色々案件をチェックしたり、転職面接を受けたりすると現実が見えてくると思います。

例えば、さっきクラウドワークスの案件を箇条書きにしましたが、エンジニアとしての経験が浅いと、あれを見ても何をすればいいのかわからない、依頼内容の意味がわからないと思います。新卒で研修出たての頃の私もそうでした。ただ、開発現場ってああいう感じです。

 

クラウドワークスですら仕事取れない人は、企業のエンジニア募集に応募しても無駄に終わる可能性が高いと思います。

まずは、クラウドワークス案件で自分で何とかできそうなものを探して応募してみるのがオススメです。ただ、個人だと基本的に誰も助けてくれないので自己責任で。

 

実績ないとクラウドワークスでもなかなか案件は取れないでしょうけど、、、最初が一番大変なんだって思って踏ん張りましょう! ちなみに私だったら、オンライン講座とかにお金払うより、お金もらってクラウドワークスで勉強させてもらった方が効率いいなって思います。

 

一口にエンジニアと言ってもいろんな種類がある

特定の言語のプログラマなのか、コンサルタントなのか、開発者ならフロントエンド開発、バックエンド開発、DB設計・管理、インフラ構築、データサイエンス、AI(ML)、IoT、ネットワーク、セキュリティetc…

上記に挙げた中なら一番とっつきやすいのはプログラマやフロントエンド開発です。

しかし、フロントエンドってホントに氷山の一角で、その下には前述したようなすごくデカい塊があります。そしてフロントと違って目に見えにくいので、習得の難易度もグッと上がります。

 

フロント開発って参入障壁が低くて、確かに「誰でも数ヶ月勉強すれば」それっぽいものができてしまうんです。それこそ、TechAcademyで勉強すれば大体OKなくらい。

「バックエンドができるけどフロントは全然わかんない」と言うエンジニアは少ないですが、逆はとても多いです。人が多いと言うことは、それだけ価値が薄まると言うことです。

 

さらに言うと、フロントエンドに関しては、もはや需要より供給の方が多いんじゃないかと思っています。前述した通り、単価もエンジニア職の案件の中では安いですし。(それでも普通の事務職や営業職よりは高いですが、、、)

 

TechAcademyで基本講座だけ受講してエンジニア職で応募してくる人に一言

全くの未経験(企業での実務開発経験ゼロ)からエンジニアになりたいなら、中小企業は難しいと思います。なぜなら中小企業には「新人を育てる」余力なんてないので、即戦力を求めているからです。

 

じゃあ大企業は?というと、実はこっちも厳しい。

コロナの影響で経済が悪化しており、新卒でも内定取り消しが頻発しているという話です。それくらい、今はどこもイッパイイッパイなんですね。イッパイイッパイってことは、即戦力じゃないとなかなか相手にしてもらえないんですよね。

 

今から、全くの門外漢だった人がエンジニアを目指すと考えるなら、可能性があるのは以下4つくらい。

  • 新卒で、大企業のエンジニア職に応募する
  • クラウドワークスなどで実務経験を少なくとも1年は積む
  • 最初はタダ働きでいいから、と短期のお試し採用で雇ってもらえないか交渉する
  • 「未経験者歓迎!」のエンジニア職の募集に応募してみる(かなり怪しい&狭き門だと思いますが、、、

厳しいですが、さすがに今はちょっと時期が悪すぎますね。

ちなみに「コロナが明けたら」わかりませんが、正直、私はコロナが明けることはないと思っています。ワクチンができて18ヶ月で元に戻る説もありますが、きっとこの先ずっとWITHコロナで、アフターコロナはないんじゃないでしょうか。今ほど過剰でないにしろ、インフルエンザみたいな扱いで今後ずっと毎年やってくる感じになると思います。

ということで、「コロナが明けたら」を待つのもいつになるかわからんので、やめといた方がいいです。とにかく、動くんなら早め早めに。いまのようにみんなが「エンジニアって儲かるらしい」って目指し始めてから目指しても、なかなか難しいと思います。

 

いま、素人が高収入のエンジニアに転職するのは無理なの?! マジで!?

って悲痛な叫びが聞こえてきそうなので、ちょっとだけ補足します。

実績(開発の実務経験)がないのに即高収入は無理です。諦めてください。

 

TechAcademyで基本コース受講してきました! って言っても面接官に鼻で笑われておしまいだと思います。

前述した通り、「未経験なので最初は薄給(もしくは無償)でもいいので、3ヶ月だけ試用期間として働かせてください!」って頼み込めば、可能性はあるかもしれませんが。。

個人的には、長期的に見れば数ヶ月ただ働きでも十分お得だと思いますが、

 

はぁー? なんでタダで働かにゃならんねん! こっちから願い下げじゃ!

 

ってテンション下がっちゃうくらいの「エンジニアになりたい度」なら、多分やめといたほうがいいです。大変なので。

 

覚えておいて欲しいのが、採用する企業側からしたら「無償でも面倒みなきゃいけない分、途中で逃げられたり使い物にならなかったら損するリスクの方が高い」くらいに思っています。それくらい、IT業界って実務経験を重視します。

チームで開発するならそれなりに良質なコードが書けないと迷惑だし、Git使ったことがない人に一から教えるのとかも、相当教育体制が整っているところじゃないと、正直キツいです。

 

企業が欲しがるのは、とにかく「実務経験」がある人、実績がある人です。

それでも、長期的に見ればエンジニアは目指して損はない職種だと思います。独学・未経験だけど即高収入が欲しい、などのおかしなことを考える人が増えているので「え?そうなの?」って勘違いしちゃうかもしれませんが、エンジニアは例外的に簡単・高収入な職種ではありません。

普通の、他の職業と同じで「簡単で高収入」なんてのはありえないです。

例外もないと思います。(あっても、普通の素人の人にそんな情報は回ってこない)

そこだけ、忘れないでおいていただければ、下手に期待したりガッカリしたりせずに済むと思います。

 

まとめ

  • 高単価の仕事は、それなりの難易度。エンジニアだから例外的に高い、と言うことではない。
  • エンジニア職の採用面接で一番見られるのは、実務経験と実績
  • 素人の人が転職したりするには、今は時期が悪いと思う
  • ただし長期的に考えれば、エンジニアは目指す価値は大いにある
  • TechAcademyで勉強した人は、まずはクラウドワークスで実績を積むのがいいのではないか

それでは!

末岐 碧衣
  • 末岐 碧衣
  • フリーランス のシステムエンジニア。独立後、一度も営業せずに月収 96 万円を達成。1986年大阪生まれ。早稲田大学理工学部卒。システムエンジニア歴 12年。
    2009年、ITコンサルティング企業に入社。3年目でコミュ障が爆発し人間関係が崩壊。うつにより休職するも、復帰後はコミュ障の自覚を持ち、「チームプレイ」を徹底的に避け、会社組織内においても「一人でできる仕事」に専念。社内外から評価を得た。
    無理に「チームプレイ」するよりも「一人でできる仕事」に専念した方が自分も周囲も幸せにできることを確信し、2015年フリーランスとして独立。