アラビアンナイト(千一夜物語)をモチーフにした森見登美彦の『熱帯』がとても良い

どうも、すえきあおいです。

 

先日、プライムビデオ&ポケ森廃人を卒業した私です。

さっそくブログ書いたり本読んだりスケッチしたり落語聞いたり、比較的よい時間の過ごし方ができているように思います。あとは増えた体重を減らして休肝日を作って歯列矯正が終わって彼氏と友達ができれば完璧です……(´ω`)遠い目

 

さてさて、久しぶりに小説を読みました。マジで久しぶり。半年くらいかも。

やっぱ良いですね〜小説は! 子供の頃、シートン動物記を夢中で読み耽っていたときのようなワクワクした気持ちを思い出しました。動画を「ながら見」で流しているだけでは得られない感覚。

何を読んだかと言うと、こちら。森見登美彦先生の『熱帯』です。

 

『熱帯』のあらすじ(ネタバレ注意)

すごくいい本だったので、ちょいとネタバレ有りでオススメさせていただきます! 先生のファンでまだ『熱帯』読んでないよ!って人は引き返してくださいな。

 

 

 

さて、小説のタイトルでもある『熱帯』ですが、小説の中にも『熱帯』という小説として登場します。

作中の『熱帯』はアラビアンナイトをモチーフにした作品として描かれていますが、アラビアンナイト同様、わたしが手にとって読んでいる『熱帯』も作中の『熱帯』も、入れ子構造になっています。

自分が読んでいる『熱帯』の作中にも『熱帯』が登場するし、作中で『熱帯』の謎について語る人がまた別の物語を語り始める、みたいな。この没入感がすごいんですよーめちゃ引き込まれる。

そして、もっとも魅力的な「最初の謎」は、

 

『熱帯』はとても不思議な本で、誰も最後まで読めない

 

ということ。みんな、途中まで読んで、寝落ちして起きたら消えてたとか、カバンに入れて持ち歩いていたはずがなくなっていたとか。(←この、ありそうでない感じが個人的にはとても好き!

 

で、途中まで読んだ人たちが有楽町の喫茶店に集まって、途中まで読んだその摩訶不思議な小説『熱帯』の内容を報告しあうんです。

(ここが私が特に好きなシーンでして、なぜかわからないけどすごくワクワクしました! 私には友達がいませんが、こういう、昔読んだ小説の内容を思い出し合う、みたいな共同作業ができる人と知り合えたらすごい楽しいだろうなーとか^^)

誰かが思い出したエピソードに引っ張られて、別の誰かの記憶が呼び起こされて忘れていたエピソードが語られる、、、でも、後半になるとみんなが語るシーンを合わせると支離滅裂になってきて、収集が付かなくなるんですね。

結局、ひとつの話の結末がわからないまま、その物語の中の人物が語る別の物語に引き込まれていくという、、、まさしくアラビアンナイトの構造なのです。

そして私が読んでいる『熱帯』もまた、入れ子構造になっています。わけわからんのですが、イヤじゃないんですよ。白黒ハッキリしないものは苦手なタチなのに不思議。

 

で、話は進んで、とある部屋で、『熱帯』の読者の一人が幻の本、『熱帯』を見つけて手に取ります。

『熱帯』の冒頭を読み始めると、部屋にいるはずなのに海の匂いがしてきて、顔を上げると、天井や壁が消えており、『熱帯』の冒頭シーンの無人島の浜辺に立っている、、、

そこで次の章に入って、語り部(視点)が『熱帯』の主人公になります。主人公は何も覚えていないんですね。ここから、私たちは作中の『熱帯』を読んでいる形になります。

 

この導入がとてもステキで、まさしく「話に引き込む」ことに特化したような構造。

ここから先は『熱帯』の内容になるのでまぁ詳しくは書きませんが、ひとつだけ言うと、久々に読んだ小説がアタリでとても良かったです。(小学生みたいな感想でスマソ……w

 

アラビアンナイト(千一夜物語)はYouTubeの朗読がイチバン!

みなさん、YouTubeで小説の朗読動画、聞いたことあります?

寝る時に朗読聴くのってステキですよーマジでオススメ。自分で本を読むのもいいですが、読んでもらう方が楽だし寝落ちしやすいですからね。

お話を読んでもらいながら寝るなんて、なんだか子供に返ったようでワクワクします。

 

いろんな朗読動画を視聴したわたしですが、イチバンのオススメはやっぱ「アラビアンナイト」ですね。わたしがいつも聴いてるのはコレ↓

アラビアンナイト自体が、シャハラザードが王様の枕元で語った物語なので、この入れ子感もたまらんですぅ(*´Д`*)

 

森見登美彦先生の他の作品はというと、、、?

森見登美彦先生の作品は、わたしが初めて知ったのは超早口アニメ『四畳半神話体系』でした。アニメとしてもかなり面白く、サクッと見れました!

 

上の作品はアニメで見ただけですが、その後気になって『夜は短し歩けよ乙女』という本を読みました。

個人的には文章がおもしろくて(ブラックジョークが効いてる)描写も好きなんですが、ストーリー展開は謎めいていてピンとこないラスト、、、という印象でした。

でも途中はすんごい引き込まれるんですよね〜

『熱帯』も同じ感じです。ただ2018年に書かれた比較的新しい作品で、表現力がめちゃ進化してて読み応えありました。最初に読むならまよわず『熱帯』を勧めます。

 

 

あったかくなってきて、コロナ自粛で、読書にはいい季節。

みなさんも、読書ライフをエンジョイしてくださいませー!

 

 

さてさて、夜も更けてきましたので、今日はこの辺で。アラビアンナイト聴きながら寝まーす。

それでは!

末岐 碧衣
  • 末岐 碧衣
  • フリーランス のシステムエンジニア。独立後、一度も営業せずに月収 96 万円を達成。1986年大阪生まれ。早稲田大学理工学部卒。システムエンジニア歴 12年。
    2009年、ITコンサルティング企業に入社。3年目でコミュ障が爆発し人間関係が崩壊。うつにより休職するも、復帰後はコミュ障の自覚を持ち、「チームプレイ」を徹底的に避け、会社組織内においても「一人でできる仕事」に専念。社内外から評価を得た。
    無理に「チームプレイ」するよりも「一人でできる仕事」に専念した方が自分も周囲も幸せにできることを確信し、2015年フリーランスとして独立。