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「人間失格」の主人公・葉蔵は境界性パーソナリティ障害!?

どうも、白戸です。最近は、ゼノブレイド2の戦闘曲BGMをエンドレスリピートしながらMSDマニュアル(プロフェッショナル版)の08. 精神障害を読むのが日課になっている私です。

これ見てたら、どれにも当てはまらない(精神障害持ってない)人なんて存在しねーだろって思っちゃいますね。

太宰治の人間失格が小栗旬主演でまた映画化されましたね。9/13公開、明後日です。楽しみですね。音信不通になった年下イケメン男子(セフレ)が小栗旬に似ていたので、それも込みで余計に楽しみですね。楽しみすぎて感情が行方不明です(^ω^)

太宰治の「人間失格」が孕む “社会問題のオンパレード”

まずは人間失格のざっくりしたストーリーを、メインとなっている社会問題ごとに切り出してみました。

第一の手記(幼少期)

「恥の多い障害を送って来ました」という書き出しで有名な第一の手記。主人公・葉蔵の幼少期について書かれています。ここで登場する社会問題はこちら。

  • ネグレクト(←父親。代議士で地元のヒーロー)
  • 児童性的虐待(←使用人。葉蔵は子供の頃、お屋敷にいた使用人達にイタズラされていた)

第二の手記(青年期)

画家になりたかった葉蔵ですが、「お大臣様」と呼ばれていたレベルの偉大な父に逆らえず、東京の名門高校へ通い出します。ここで登場する社会問題はこちら。

  • 酒、タバコ、淫売、左翼思想(←堀木。高校の悪友)
  • 貧困(←父親が引退し、お金が足りなくなる)
  • 自殺未遂(←ツネ子。シングルマザー、キャバ嬢、貧乏くさい外見)

まずは堀木という悪友に金づるとして利用されながらも友達?みたいになり、悪い遊びをたくさん覚えます。途中、父親が引退してお金をもらえなくなるのですが、自分のものを売ったりして、無理して堀木との関係を続けようとします。

そして、自分と同じく「歪み」をもつ人間との関係を心地よく感じ、悪癖にズブズブに浸っていきます。

同時期、ツネ子というキャバ嬢とセフレみたいになっていたんですが、そのツネ子を堀木(ツネ子と葉蔵の関係は知らない)に「貧乏くさいからパス」と言われ、ちょっと好きかもとか思っていた自分ごと、すごい惨めに思える。

そこでツネ子を誘って一緒に死ぬことにしたが、入水自殺を図るも、自分だけ生き残ってしまう。(これ有名ですね!)

結果、学校は退学させられ、しかも代議士の息子が自殺未遂ということで大々的にニュースになって家族にもバレる。

第三の手記(成年期)

退学になって居場所をなくした葉蔵は、一時引受人の男・ヒラメの家に逗留することになるも「この先どうするの?」的な小うるさいことを聞かれて家出。この章で登場する社会問題はこちら。

  • ホームレス(←家出したから)
  • アルコール依存(←行きつけだったバーのマダムのとこに入り浸る)
  • 性的暴行(←酔いつぶれてる間に妻が下の階でレイプされる)
  • 自殺未遂(←2回目。妻が隠し持っていた大量の睡眠薬を見つけ、絶望。自分が服用)
  • 薬物依存(←アルコールのせいで大量喀血し、モルヒネを代用。そこからモルヒネ依存になる)
  • 不倫(←モルヒネ売ってくれた薬屋の奥さんと)

この後、不倫した罪の重さに耐えかねて実家に手紙を書きます。その後、身元引き受け人の男と堀木が迎えに来て、病院へ。

薬物依存、アルコール依存の治療のために連れて行かれたと思っていた病院が、実は脳病院(今でいう精神科の病院)だったことを知り、「人間失格」の烙印をおされたと感じます。

その後は退院して田舎に軟禁され、世話役の使用人(老女)に逆レイプされながら過ごします。当時27歳ですが、見た目は白髪も増えて40歳以上見られるほどになっていた、とのこと。ここで手記は終わり。

闇が深すぎる……!!!(涙)

人間失格が1948年から、ずーっと売れ続けている理由

中田敦彦先生の見解は、あらゆる社会問題を孕んでいるから、とのこと。後ろ暗いことがない人間なんていないわけで、誰もが何かしらの闇とか悩みとか抱えてるわけで。

上記で紹介した社会問題のどれかに、誰もが引っかかりを感じる。共感する。だから、いつの時代でも誰もが読んで「グッとくる」のではないかと。

芸術は「問題提起」、科学は「問題解決」

中田敦彦先生が動画の中でサラッと「文学は問題提起、経済・科学は問題解決だから…」とおっしゃってまして。

この区分けは私にとって斬新だった(というか考えたこともなかった)ので、ちょっと載せてみました。文学ってなんのために存在してるのか、って考えたことあります? ないの私だけ?w

問題提起。文学というか、私は芸術分野のもの全般かなと思いますが、例えば、小説家や画家が作品を残す。それを色んな人が見て、「何か」を感じ取る。でもそれが「何か」はまだ定義付けされていないし、問題なのかどうかも定かではない。

これが、「〜という点において問題である」というラベルを貼って(定義を決めて)、解決するのが、経済であり科学である、ってことですかね。

うーん、深い!!!

今回の「人間失格」では、現代になって病名がついた「境界線パーソナリティ障害」という精神疾患が「問題提起」された素晴らしい小説である、というのが中田敦彦先生の最初の見解だったそうで。

ちなみに、又吉先生の見解は、夏目漱石の「こころ」、芥川龍之介が聖書を横に自殺したこと、その辺の時代背景と絡めて、宗教を持たない現代日本人の拠り所のなさ、というのが人間失格という作品の「問題提起」であるとのこと。

深すぎる。たしかに、日本人で神様を信じてる人って私は見たことないですね。。みんな、何を信じて、何を拠り所にして生きてますか?

元ネタ:中田敦彦のYouTube大学

タイトルの、人間失格の葉蔵は境界性パーソナリティ障害だった、というのの元ネタは中田敦彦先生の動画です。あ、言っておきますが、私は「人間失格」読んでません。読まなくてもどういう作品なのか、中田敦彦先生が動画でバッチリ解説してくれているので、読んでません。

ネタバレしてて、それでも本当に興味があるなら自分で時間を割いてじっくり読めばいいと思います。でも普通に働いてるとそれも難しいと思うので、こういう動画が出てくれると本当に助かりますね。あと、いまの学生の人は羨ましい。こんなすごい授業がタダで受けられるんですからね!

  • ニュース? 見ても断片的すぎてよくわからない。あとコメンテーターうるさい。
  • 名作文学? 忙しいし、なんだか小難しいし、読む気にならない。
  • 地図? 別に覚えなくてもググればいいんじゃね?

という人には絶対に見てもらいたいチャンネルです。ニュースも文学も、歴史的な観点(時代背景とか)から解説してくれるので、「わかる」ようになります。すごいです!

たった十数分の動画で、香港デモの意味とか、「なんであんな熱くなってんの?」とか、ちゃんとわかるようになります。香港がイギリスの植民地だったってことすら知らなかった私でもわかるようになりました。

簡潔でわかりやすく、面白い! 的を絞って説明してくれるので数十分の動画を見るだけでバチーンと色んなことがわかるようになります。私は見始めたばかりですが、世界史とかめっちゃ面白いしためになりますよ。日本の都道府県も、地図見ないで正確な位置関係を書けるようになります。

それでは!

すえきあおい
  • すえきあおい
  • 2019年現在、32歳。元女社長で、今はフリーランスのブロガー兼SE。
    アプリ作成・システム構築みたいにモノ作りもやるし、ITコンサルみたいなアドバイザーもやってます。ブログもこの通り、時々更新してます。
    <経歴>
    早稲田理工の新卒で某ITコンサル会社に入社。でも6年で鬱になって退職。
    個人事業主として起業し、2015年(28歳)でフリーランス生活が始まる。
    ITから離れたくて小説家を目指すも1年で挫折したり、株式会社を立ち上げてビジネス始めようとしたけど軌道にのらないから休眠させたりと、支離滅裂な人生をエンジョイしてます。
    最近ようやく安定して高収益な仕事もらえるようになってきた。

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