クリスマス直前、小雨に濡れながら河川敷で聞く方丈記。心がやられちゃいそうな人は閲覧注意なひとり遊び(後編)

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前回の続き。

クリスマス直前、小雨に濡れながら河川敷で聞く方丈記。心がやられちゃいそうな人は閲覧注意なひとり遊び(前編)

 

方丈記の著者、鴨長明ってどんな人?

1155年〜1216年(享年61歳)、元・良いお寺さんの跡取り。

 

1172年(鴨長明が17歳の頃)に父親が亡くなり、いろいろあって失脚。

30歳で、これまで住んでいた家の10分の1の大きさの家に引っ越す。

50歳で、30歳まで住んでいた家の100分の1、つまり四畳半一間の家に引っ越す。

 

「年をとり引っ越すごとに、家が小さくなっていく」

と方丈記の中で言っていましたが、これ、個人的には結構キましたね。

 

小雨に濡れながら一人知らない土地の河川敷を歩くっていうシチュエーションもありますが、なんか怖いのとかブルーな気持ちとか色々飛び越して、逆に清々しかったです。こんなん普段、怖くてなかなか直視できないですからね。

 

30歳を機に引っ越すってのも、自分とタイミング的にちょっと似てますし、自分もこれからどんどん「縮小」していくんじゃないかっていう恐怖と真っ向から向き合う良い機会になりました。普段は見ないようにしていた「怖い未来」を、バシッと突き付けられましたね。目をそらしていた自分に気付いたというか。

あと、自分も50歳になったら、鴨長明みたいに

「たまに都に降りて行くと、自分のみすぼらしさに『随分落ちぶれたものだなぁ』と思うが、この草庵に帰ってくるとそんな惨めさも寂しさも感じない。むしろ、都で立派な家を建てようとか、出世しようと金策に走り回っている人たちを哀れに思う」

とか言って達観できるのかなぁとかぼんやりしちゃいました。負け惜しみにそういうこと言ってみたりもしますが、心の底からそう思える日が来るのだろうか、、、

 

方丈記は、鴨長明の日々の静かな暮らしぶりとか、時折来る不安との戦い(ヤドカリは小さい殻に住みたがる。身の程を知っているからである。自分もヤドカリと同じく、身の程を知っているから大きい屋敷とか召使とかは欲しいとは思わない、的なやつ)がメインの短編集になってます。

これを延々聞きながら小雨に降られて河川敷を歩いてると、なぜか不思議とリフレッシュできました。なんでしょうね。なにも考えたくないっていうか、考えられなくなるっていうか、、、あれがゾーン? もしくはあの世?

 

お乃湯。サウナ&岩盤浴サイコー

50分程の方丈記を聞き終わった頃、ようやく甲突川を離れて目的地周辺に。

やっと違う景色

すぐにお乃湯に到着。

すみません、心がフリーズしていて写真撮るの忘れてたのですが、ネットにあったので借用しますと、こんな感じ。

お乃湯

普通の温泉かと思いきや、銭湯でしたね。スーパーじゃない銭湯。

 

入浴だけだったら390円(!)で、 岩盤浴1時間+入浴なら1200円!格安です。

シャンプー、リンス、ボディーソープはもちろん、タオルも置いてないので全て持参しなければならない暗黙のルール。

 

もちろん、ちゃんと持ってきましたが、タオルは一枚。体洗ってる途中に気づきました。あれ、これ、タオル一枚しかないけど体なにで拭くの? あれ? これ、あれぇ? ってなりましたが、めちゃくちゃ絞って濡れたタオルで拭いて対応できました。なんとかなるもんですね。

 

よく考えれば人生初の銭湯。ローカルルールに悩まされた。

ドライヤー、4分40円。100円玉を入れても反応がないのであれぇ?って思ってよく見ると、10円玉じゃないとダメって書いてありました。10円玉が切れてたので番頭のおばちゃんに両替がてら100円入れちゃった旨を説明すると、「あらぁーそうなの?じゃあコレ」と10円玉10枚くれました。確認とかしないんですね。なんか、、、優しい。

方丈記で心がフリーズドライになっていたせいもあり、なんかちょっと優しくされただけで泣きそうになりました。泣きませんでしたけど。

 

 

ついたのが16時半で、映画は鹿児島中央駅のミュッテという映画館で19時半スタートだったので、18時半には出ないと間に合いません。2時間ありますが、1時間は岩盤浴なので着替えと入浴、サウナなど全部で1時間。まぁちょうどいいかなーって思ったんですが、結構ギリギリでした。あと、今日何も食べてないことに気づきました。まぁ気付いたところで何もできないんですけど。

 

岩盤浴は、先客の女性が2人いました。あと、部屋が少しカビくさい気がしましたが、中であったかい石の上にうつ伏せで寝ていると、なんか何もかもどうでもよくなりましたね。はぁー気持ちいーって。

仰向けになって呼吸法(3秒で吸って2秒止めて10秒かけて吐く)で瞑想しようとしたんですが、なぜかめちゃくちゃ心臓がバクバク言い出して死ぬのかなって思ったので中断しました。

飲まず食わずで小雨に打たれながら方丈記を聞いて歩いたせいで、心労がたたったのでしょうか。

 

その後、スイッチが切れたように熟睡しそうになりましたが、ハッと気づくと18時。いやぁ、危なかった。これで熟睡して延長料金とか取られたらリラックスもクソもありませんからね。つか時間制限ありなら時計を岩盤浴ルームに置いておいてほしい今日この頃でした。

もう一度ざっとシャワーを浴びて汗を流し、予定通り18時半にお乃湯を出ました。おばちゃんいい人だったなぁ。

 

映画。オリエント急行殺人事件

10分前にチケット売り場に到着。

あまりに予定通りにことが運ぶのですごい気持ちよかったです。方丈記で一気に凍った心をお乃湯で急速解凍するという熱疲労に、私の心がイカれただけかもしれませんが、なんかとにかくすごい気持ちよかったです。明らかに脳内で快楽ホルモン・エンドルフィンが分泌されてた。

 

さて、1934年のアガサ・クリスティ原作の小説を映画化した最新ハリウッド作品。映画館で見るなら絶対ハリウッド、と決めている私なので、迷わずこの作品を購入。

ジョニー・デップ、結構おじさんになっちゃったなぁ、、、とか思いつつ、映画館とか久々だったので、ポップコーンとビール買ってルンルン気分で見ました。

 

世界一の名探偵エルキュール・ポアロが、オリエント急行っていう豪華列車にたまたま乗り合わせて、そこで起こった大富豪ラチェットがメッタ刺しにされるという殺人事件を解決する話。

ネタバレになるのでオチは言いませんが、普通に面白かったです。オチも私は読めなかったので、最後はほほぉーってなりました。カメラワークも秀逸。

ただ、一番印象に残っているのは、オリエント急行(列車)が吹雪の山を走る空撮シーン。なんか知らんけどすごい綺麗でゾワゾワってきました。

 

なんでしょうね。方丈記に始まり、今日は図らずとも古典に触れる良い一日になりました。古典とSFは心に効く(長い時間軸で物事を考えるきっかけになるのでリフレッシュには最適)と言われています。皆さんも、たまの休日に古典&SFに触れてみてはいかがでしょうか?

クリスマス間近の小雨の中、一人濡れながら河川敷で方丈記を聞くのは、ちょっと心が変になるので自己責任でどうぞ!

 

それでは!

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