あなたのやる気を挫く「親切な人たち」への対処法
どうも、定期的に自己啓発本を読まないとポジティブシンキングを維持できない白戸です。
今現在、私が自分の会社を「何を売る会社にするか」について頭を悩ませている原因が判明したので、参考になった本の内容を記事にすることにしました。
ちなみに私の問題の原因は、端的に言うと「親切な人たちからの善意のアドバイス」でした。こういうのは人に聞くもんじゃないですね。本質的には、自分の好き嫌いの問題ですから。やっと気づきました。
私のように、自分の考えに自信がなく、人に言われたことに相手がびっくりするほど左右されるタイプの人は特に気をつけたほうがいいです。誰に、何を言う(相談する)か。
努力=継続。継続は絶対にあなたを裏切らない
「お金は私を裏切らない」というセリフを聞いたことがあるでしょうか。
恋人にふられたり、親友に裏切られたりした時に、「もう誰も信じない!」と決意した人が言うお馴染みの言い回しですね。私も何度も使ったことがありますw
ただ、お金よりももっと信用できるものがこの世界には一つだけあります。それは、あなたが何ヶ月、何年、というスパンでずっと努力を継続して身につけた「能力」です。
技術は本を読めば向上するが、力は努力でしか身につかない
文章力、洞察力、筋力、持久力、英語力、計算力、営業力、思考力、コミュニケーション力、記憶力、表現力etc…
思いついただけでも結構ありますね。人はいろいろな「力」を持っていますが、この中に一朝一夕で身につくものはひとつもありません。
例えば、記憶力を向上させたいと思った時。
本を読めば「記憶の宮殿(マインド・パレス)を使えばあらゆることを覚えられる」とわかります。しかし、現実的に覚えたいことを記憶するためには、記憶の宮殿に新たな部屋を作って、記憶を配置して、定期的に宮殿の中を歩き回る(思い出す)、ということを反復&継続しなければ「記憶力」も「いつでも取り出せる膨大な記憶」は身につきません。
筋力を向上させたい時も同じ。トレーナーに聞けば筋トレのコツやメニューはわかりますが、実際に自分が体を動かして、最低でも数ヶ月単位でトレーニングを継続しなければ、筋力はつきません。
文章力も、文法や効果的な書き方がわかっても、実際に自分が素晴らしい文章を書けるようになるには膨大な練習量が必要です。一時期、小説家を目指していたのでわかりますが、プロ作家の読書量って半端じゃないです。加えて、村上春樹さんなんかは学生時代から毎日10ページずつ欠かさず書き続けているとか。よほど才能に恵まれていない限り、もう人生の全てを本に捧げるくらいのレベルじゃないと追いつくのはむずかしいでしょう。
つまり、技術とかコツは教えてもらえば理解できますが、それを自分が自由に行使できる「力」に昇華するには必ず、膨大な時間と労力、つまり「継続的な努力」が必要です。
ちなみに、なんの下積みもなくイチからスタートする場合、”プロ”レベルにするには10年必要と言われています。あくまで、プロレベルですよ。
大抵はそこまで必要ないと思いますが、「それなりに使える」レベルにするにも、少なくとも20時間(これ以上ないくらい効率よくやったとしても)は努力の時間が必要です。
ちなみに脳には可塑性という性質があるので、反復は必要です。ある程度、その能力が自分に「馴染む」までは、毎月一度は復習するとか、日常的に使うとかしないとダメです。
↓参考資料
あなたのやる気を挫く「親切な人たち」
あなたが努力を始めるとすぐに、必ずと言っていいほど、「親切な人たち」が横やりを入れてくるはずです。
「もっと効率いい方法、教えてあげよっか」
「その努力って本当に必要かな?」
「愚直にやってればいつかきっと上手くいくとか思ってる?」
あなたも言った経験、言われた経験、あるのではないでしょうか。
これは大抵、善意100%のアドバイスですが、あなたのやる気を挫くアドバイスであることには変わりありません。どんなに気にしないようにしても、他人に言われたことはあなたを意気消沈させると思います。
他人に言われたこと、というのは強力なパワーを持っていて、本人がどんなに気にしても無意識に紛れ込み、暗示効果をもたらすという心理研究もあります。「そんなやり方は、間違いだと思わない?」と言われると、「自分のやり方は間違っている」「自分はとんでもない遠回りをしているんじゃないか」という暗示が働き、努力を継続するのが困難になってしまうのです。
やる気を挫く「善意のアドバイス」への対処法
いくら気にしないようにしても、一度言われてしまったらアウトだし、相手を操って口を封じることもできません。
では、どうすればいいのか。
簡単です。
努力していることを、他人には隠せばいいのです。
本来、「純粋な能力向上のための努力」は自分だけが知っていればよいのであって、わざわざ他人にアピールしたり熱く語ったりする必要はないのです。どんなに努力しても黙して語らなければいいのです。
「先月から、毎週1冊、本を読むことにしてるんだ」みたいに語るから、「いや、大切なのは読書じゃなくて、自分の頭で考えることだよ」などと反論されたり、「すごーい。でもなんのために?」と遠回しに「そんなことして何になるの」的なことを言われたり、「じゃあおすすめの速読術の本を今度貸してあげるよ」と自分のやり方と異なる手法を勧められたりしてしまうのです。
書店のハウツーコーナーを見ればわかりやすいのですが、これらの「スキル」系のハウツーは信じられないくらいたくさんの種類があります。
「5kg落とすために1ヶ月頑張ろうと思うんだ」なんてことを他人に語ろうもんなら、10人いれば10通りのアドバイスが返ってくるはずです。
やれ炭水化物を抜けばいいとか、やれランニングより筋トレが一番近道だとか、やれ一日一食が最高だとか、バターコーヒーを飲めばなんの苦労もなく痩せられるだとか、みんなが好き勝手なことを言ってくるに決まっています。そして、あなたも混乱して、結局は「いまやっている方法」に疑問を生じさせ、継続的な努力を困難にさせてしまうのです。
身につくまで継続しなければ、何もしていないのと同じ。結局、他人のアドバイスを全部聞いていたら何もできなくなってしまうわけです。
まれに、他人のアドバイスが役立つこともあります。しかし、ほとんどのアドバイスは「あなたのやる気を損なわせる」という点で ”有害” です。これは、誰かに何かアドバイスをされたり新しい本を読んだ結果、継続ができずにしり切れとんぼになってしまったあなたのあらゆる経験から、真実であるとわかると思います。
これらは、あなたが何も言わなければ回避できます。
「この方法で、いついつまで、この頻度でやる」と一旦決めたら、それは他人に相談しなくていいのです。自分勝手なやり方で構わないので、とにかく続けること。
・参考資料
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