いい加減、透明人間になれる薬が発明されていい頃だと思う@実家

カテゴリー 時を加速させるプライベート★ライフ

長らく続いた気ままなユートピア生活であったが、ついに終止符を打つときが来た。

卒業、そして、旅立ち(急)

(痛烈に自覚しているとおり)私はなんというか、多少、気難しいところがある。日によって別人のように気分が落差し、しかも隠せない。表情からしぐさ、声のトーンに至る全ての”表現”に気分のムラが出てしまうのだ。

「そんなの普通じゃん」とお思いだろう。

いまあなたが想像している気難しい人物、それの10倍くらい”付き合いにくい”人間が私です。触れるもの全てを傷つけてしまうのが思春期の青年だけだと思ったら大間違いだ。

 

そんなわけで、生まれてから22年かけて自分でどんどん居心地を悪くしていった実家を、ほとんど逃げるような形で出て行ったのが7年前。そして、今、30歳を目前に控えて個人事業主(無職に見える?いえいえ、ちゃんと開業届を税務署に出した日から無職ではないのです)として貯金を食いつぶしながら福岡の1Kで小説を書く生活に見切りをつけ、東京で優秀なエンジニアと組んで本格的に事業を始めることに相成ったわけです。

このへんの詳細は前回書いた↓

「生活 vs 夢」の現時点における結論

 

実家に居候することになった経緯

いまは、私の頭にある事業の(まことにフワっとした)構想を、事業計画書ver1に具現化したところだ。不思議なもので、「エグゼクティブ・サマリ」とか「マーケティング戦略」とか、物々しい言葉を使って書くと、なんとなくそれっぽくなった。

さて、正式に会社を立ち上げる前に、色々とやることがある。主に、競合の調査とか、やろうとしていることが法律に触れてないかとか、技術的に可能かとか、実現期間・コストの試算とか、そんなん。私は小説家を目指すくらいの夢想家なので、実のところ、現実的な細かい話はあまり好きじゃない。すぐに面倒臭いなぁ…という気持ちでいっぱいになる。特にIT関連などはアレルギー反応なのか、ブツブツと顔にデキモノが出る。しかし、ぐずぐず言っていられない。やると決めたからには、面倒なことにも果敢に取り組まなければならないのだ!

とは言ってみたものの、やっぱり苦手なものは苦手なので、IT関連の調査については我が優秀なるパートナーに一任することとした。私はそれ以外(主に法律関連の調査とか税務とか法人化とか)を担当する。堅苦しい法律用語には辟易したが、日本語で書いてある分、ITよりマシである。

それと、ここは最も強調しておきたいのところだが、パトロンがつくまでの当面の資金は私の貯金を切り崩す。なので、貯金を”マイ・一人暮らし・ユートピア生活”につぎ込んでいる場合ではなくなり(東京で部屋を借りるなんてとんでもない)、私は7年間の時を経て、実家にお世話にならざるをえなくなったのだ。

明日、福岡に戻って、ネット解約とか荷物のパッキングとか考えるだけでゲロが出そうなほど面倒な引き払い準備をして、来月中には引っ越してくる予定。

 

”実家”は天国……と思いきや?

事業の性質上、少なくとも数年間は実家に居候させていただく必要があるのだが、ひとつ、心配事がある。

冒頭にあんなことを書いたけれど、実は、現時点での両親との関係はそんなに悪くない。もともとこの事業のスタートも父から私へのアクションがきっかけであり、両親は私が実家に戻ってくることをむしろ喜んでくれている(ように見えなくもない)。長い年月が、我々の確執を風化させてくれたのかもしれない。あんなヒドイことを思ったり言ったり書いたりしたのも、母がスーツケースを持って出て行こうとしたのを泣いて止めたのも、今となってはいい思い出。時の流れは偉大である。

私は自分の現状が情けないやら申し訳ないやらで、「家賃として月5万円を上納する」と言ったが、両親は「家賃タダにしてやるから、炊事洗濯掃除を手伝え」とか「事業が成功して金持ちになったら100倍にして返してもらう」とか冗談(ダヨネ?)交じりに返すばかりで、頑として交渉には応じなかった。本当に、なんて優しい親なんだろう!私は幸せ者です。

ここまでなら「なんだ、じゃあ当分は住む場所や食べ物の心配もしなくていいし、何の問題もないじゃないか」と思うかもしれない。

 

言い忘れたが、今、私は実家でこの記事を書いている。エンジニアとの顔合わせやと関係各者へのご挨拶のために、3/9の夜から滞在させてもらっているのだ。(本当にうまく共存できるのかのテストも兼ねて)二度の週末を実家で過ごしたわけだが、思っていたほど悪くなかった。

いや、認めたくないが、、、正直、かなり快適だった。一人暮らし生活と比較しても天国的な居心地の良さだ。しかも無料である。

私の部屋は冬物の衣類やら布団やら空のダンボールやらが散乱していて、ほとんど倉庫のような有様になっていたが、いらないものをゴミと私御用達の”買取王子”に送り出すと、なんとか足の踏み場は出来た。未だに部屋はモノであふれていて埃っぽいが、暖房の効きも良いし、隣室から四六時中おっさんの咳が聞こえるようなこともない。(福岡の私の部屋は隣室に呼吸器に何らかの疾病をかかえたおっさんが住んでいる)

子供時代のギスギスした関係が嘘のように、他愛もないことをおしゃべりしながら一緒に掃除をしたり洗濯物を干したりビールを飲んだり。うまい具合に家事を分担しながら楽しく生活できた。私には独り言の癖がないので、2015/6末で会社を辞めてからはほとんど発声していなかったのだが、”しゃべる”ということが如何にストレスを解消してくれるかを身をもって体験した。(もちろんストレス解消になるかストレスになるかは、”相手がだれか”が重要なファクターではあるが)

では問題とは何か?

30歳を目前にしたいい大人ですが、透明人間になりたい

弟夫婦(子供付)が毎週末、実家に泊まりに来るのだ。27歳の弟とその嫁、そして小さな子供。特に小さな子供。子供は1歳で、最近ようやく一人で歩けるようになったらしい。

土曜日の夕方にやってきて、月曜の朝まで居る。聞くところによると、この習慣は去年の夏からずっと続いているとのこと。父は好々爺のように孫が可愛くて仕方がないという様子で、視界に入ると反射的にニッコリ微笑むほどだ。母も孫は可愛いらしく、実家のいたるところにその子供の写真が飾られている。

さて、ここで思い出して欲しい。私は30歳を目前に控え、結婚どころか恋人も友人すらいない偏屈女であることを。

どれくらい偏屈かというと、つい最近まで仕事を辞めたことすら誰にも言わず、シェアハウスでも福岡でも自室に引きこもっていた筋金入りなのだ。別に俗世からの解脱を目指したわけではない(まあ小説家ってちょっと浮世離れしてる感じもするけど)。ただちょっとばかし、会社に馴染めず、他人とのいかなる交流にも苦痛に感じ、うつ病を患っただけだ。ついでに、道を歩いている時は他人と目が合うと無条件で舌打ちが出るので、半眼で歩く癖がついた。そう、仏像がやってるあの半眼です。

 

最近は両親となら普通に話せるレベルにまで持ち直したが、デフォルトはそんな感じなのだ。基本的に、”人間嫌い”と思ってもらっていいと思う。中でも、子供はもはや”嫌い”を通り越して”怖い”に近い。ゴキブリ”嫌い”の人が、自分に向かって飛んでくるゴキブリに恐怖を感じるのと同じだと言えば伝わるだろうか。……少し、たとえが悪かったかもしれないが、どうか気を悪くしないで欲しい。正直、私はそれくらい子供が苦手なのだ。

満面の笑みから私を見て急に眉を曇らせる表情の動きや、フィールド内全ての人間の鼓膜を破ろうとしているとしか思えない理由のない叫び声には、ちょっと耐え難い。どうせ叫ぶなら私の脳が知覚できないレベルまで周波数を上げてくれればいいのに。

犬猫、小動物、鳥は当然として、爬虫類などのゲテモノ系も含め、私は全部大好きだ。いつまでだって見ていられるし、隙あらば触りたい。たとえ懐かなくても、噛み付かれたとしても愛しいと思う。

だが、人間の子供だけはどうしてもダメだ。またこの例えで申し訳ないが、ゴキブリ嫌いの人が「ゴキブリがどうしてもダメなの」と言うのと同じで、雨が降ろうが槍が降ろうがこの世が終わろうがダメなものはダメなのだ。

先日、私が本を読んでいた時、弟が私の部屋に赤ちゃんを置いてドアを閉めたことがある。自分の息子と私がうまくいっていないのを感じ取ったのか仲を取り持とうとしたのか単にふざけただけなのか。とにかく、狭くて埃っぽい密室に、私と赤ちゃんの二人きりになった瞬間があった。

どうなったと思う?

赤ちゃんはドアにすがりついて泣き叫んだ。私がドアを開けようと近づくと、音量がMAXになった。しかも10分くらいはいくら母親(弟の嫁)があやしても泣きやまなかった。まったく、泣きたいのはこっちである。

別に、こっそりタバコの火を押し付けたり見えないところを叩いたりした覚えはない。むしろ、目が合うとニッコリ微笑むようにしている。せめて、敵意がないことを示そう思ったのだ。

だが、やはりシックスセンスでこの笑顔が偽りであることが感じ取れるらしい。さすがに、赤ん坊は大人よりも自然に近い存在なだけある。この笑顔で数え切れないほどの大人の男を騙してきたのに(笑)、自信喪失です。

 

以来、その”密室事件”がトラウマになったらしく、どれほどキャッキャと楽しそうに遊んでいても、私が視界に入った瞬間に笑顔を消して黙り込み、私以外の大人の影に隠れて私をじっと無表情で見つめるという、なんとも憂鬱な存在になってしまった。

今回の実家遠征中の週末は、原則部屋から出ない、トイレに行きたくても”彼”が廊下で遊んでいる時は我慢する、喉が渇いてもお風呂に入りたくても彼が寝るまで我慢する、という過ごし方になったw

もちろん、いやしくも居候させてもらう身だし、家賃Freeだし文句は言えない。週末くらいは我慢できる。ただ、もし透明人間になれたなら、、、と空想してしまう今日この頃なのでした。

 

p.s. そんなわけで、ここまで長々と読んでくださった読者の皆様にお願い。透明になれる薬に関する情報をお持ちの方は、どんな些細なことでもいい。知らせてくださいw

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