三国志が全巻セットで200円!?ウソでしょ!?

カテゴリー 読んでよかったレベル20以上の本たち

この記事は三国志を最後まで読んでから書こうと思ったんですが、、、もう我慢できない!

 

こんなすごいエンターテインメントを今まで見逃していたなんて

いやほんと、出逢えてよかったです。中学・高校くらいで読んでれば人生変わったんだろうなぁと思うんですが、まー今更言っても仕方ないですよね。

 

昔(中学〜SEを辞めるまで)は私もバリバリ理系の人間で、歴史とか古典とか正直バカにしてました。「もう滅んだ言語を、今更『ラ行変格活用』とか言って覚えて解読するのはマジで無意味」だと。すみませんバカで。

まーぶっちゃけ、今も「原典」をわざわざ解読する必要はないと思ってるんですけどね。だって自分よりはるかに歴史や時代背景もわかってて文章も堪能な人が、すでに現代語に訳して出してくれてますからね。本来なら何年もかけて解読しなきゃいけないところを、200円出せば全巻わかりやすい現代語訳されたものが買えるです。だから、やっぱラ行変格活用もレ点の打ち方も、私には必要なかったですw

 

学校で習う歴史とか古典とかって、正直ただの「記号の暗記」じゃないですか。西暦何年に年号が変わったとか、藤原一族の名前を全部覚えるとか、レ点の打ち方とか。そこじゃねーだろ、とツッコミたくなるのは私だけでしょうか。

というか、ひたすら暗記させる、みたいなくだらない勉強ばっかさせるから、私のように古典アレルギー歴史アレルギーになったりして、若い人が「歴史」「古典」を嫌厭するきっかっけになっているのではないでしょうか。あんなん「10466829285」を暗記するのと同じです。ようは、無意味な数字の羅列を覚えるのと変わらんと。記憶力のテストなら、なにもわざわざ歴史とか古典とかを教材にしなくても、円周率を延々書かせるとかで良いんじゃね?って思いますね。

 

いや、いまさらそんなことはどうでも良いんです。

重要なのは、そこ(古典や歴史)に、知恵、生き方、人間、仕事、家庭についてのエッセンス、原理原則が集約されているということです。

 

学校で植え付けられた「歴史とか古典とか、意味わかんねーしつまんねー」という先入観があるから、「三国志全巻セットが200円」と聞いても「うそでしょ!?超ラッキー!!」とか思わないですよね。

 

だからそういう人のために、ここに声を大にして言いたいと思います。自分はいま29歳ですが、死ぬ前にこの『三国志 全12巻完全版 地図付』に巡り会えてラッキーでした。

 

 

あの三國無双シリーズの本当の面白さを、キミはまだ知らない

恥ずかしながら、いままで古典に一切近寄ろうともしなかった自分は三国志を読まずに「三國無双」というゲームから入りました。

なので、呂布とか関羽は強くて、赤兎馬が馬の中では最強で、諸葛亮は頭良くて白いうちわ持ってる人、曹操はなんか織田信長みたいな人、くらいの認識でした。あぁ……いま思えば、呂布を使って「長坂の戦い」で趙雲を援護するとか、マジめちゃくちゃな遊び方をしてましたがw(もう呂布はとっくに死んじゃってるので)

呂布が最強の虎牢関の戦いとか、かなり序盤の話なんですよね。(それにしてもこのムービーはカッコ良かった……

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三國無双シリーズのゲーム自体がよく出来てて面白いので、時代背景も正史も何にも知らない私でも一時期かなりハマりました。が、三国志を読んだ今、またあのゲームがやりたくて仕方ありません。PS3売るんじゃなかったoz あれ、三国志知ってる人がやったらめちゃくちゃ面白いゲームなんだろうなーと。あぁ、いままでスキップしてたムービーとかも全部見たい!!くぅぅぅ(*´Д`)ハアハア

 

諸葛亮孔明先生の『舌戦』がカッコよすぎてうち震えた件

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剣槍兵馬の戦いではないので、ゲーム「三國無双」シリーズではちょろっとムービーが入ってるくらいなんですが、本の三国志は文章なので舌戦の方がスゴいです。めちゃくちゃスゴいです。もう圧倒的智力はとどまることを知らないんですよ。

相手がどう出るか、何が起こるか、みたいな予測も百発百中だし、その対策もチョーあざやか。どんなピンチにあっても「水を渡ることも平地の如し」なのです。まさにこの人さえいれば無敵。敵ナシ状態。

 

 

<以下、ネタバレ注意!!!>

 

 

 

 

三国志の中では「二大賢人の臥龍と金鳳」と記されてます。すなわち「臥龍」が諸葛亮、「金鳳」が鳳統なんですが、もう、、、諸葛亮が凄すぎるんです。(繰り返しですいません、わたしの表現力ではこれが限界)

 

劉備の下に付いた諸葛亮(当時27歳!)が、ひとり呉国に行って、魏の曹操の大軍と闘うようにけしかける(この結果起こったのが、かの有名な『赤壁の戦い』、『レッドクリフ』です)んですが、当然、呉の智将たちは止めます。

呉の兵力は5万人で、しかも長らく大きな戦争も無かったので闘い慣れていないのに対し、魏の兵力は70〜80万。しかも袁紹を倒した勢いでノリノリ。

 

「曹操と戦っても勝つのは厳しそうだし、勝っても双方甚大な被害を出すこと必須! 劉備はその隙を狙い、勝った方を攻撃して漁父の利を得る算段に違いありません!」と。

 

でも、ここで亮先生が単身、呉に乗り込んで、まずはその智将たちの主張を一人残らず論破します。この鮮やかさったら!マジ読んでて思わず笑っちゃいましたw ごまかしとか一切ナシ。真っ向勝負のディベートで、呂布が赤兎馬に乗って雑兵を蹴散らすが如く、次々に説き伏せていくんです。

そして前座が終わると、今度は本丸の孫権(呉の王様)を説得にかかります。孫権をまじまじと観察して、コイツはすぐ感情的になるタイプだから怒らせればok、と揺さぶり、さらに孫権が頼りにしてる周瑜にも「二喬(大喬、小喬)を曹操に差し出せば、戦わず、しかも降伏もせずに済みますよ。曹操は、老後は二喬を城に飾って酒を飲みたい、的なことを言ってたから」とけしかけるわけです。(あ、小喬は周瑜の愛妻です)

私が要約するとこんな感じになっちゃうんですが、本で読むともっと緻密かつ目を見張る意外さ、亮先生の遠謀の見事さが楽しめます。ともあれ、諸葛亮は見事、孫権と周瑜をけしかけて、呉を曹操の大軍にぶつけることに成功するんですよ。

あぁ、こればっかりはここではご紹介しきれないので、もう買って読んで下さい。マジ鳥肌もんですよ(*´д`*)ゾワゾワ

「いや、あなた方のお眼に、そう映るのは無理もありません。大鵬という鳥がある。よく万里を翔破します。しかし大鵬の志は燕雀の知る限りではない。……

……曹操が百万の勢も孔明からいわしめれば、群がれる蟻のようなものです。わが一指をさせば、こなごなに分裂し、わが片手を動かさば、大江の水も逆巻いて、立ちどころに彼が百船も呑み去るであろう」

亮先生の舌戦、マジかっこいい。。。惚れた。

 

「人物が書けている」ってこういうことか!!

三國志にはすごーくたくさんの人(約1200人くらいだそうです)が登場します。

上は天子、有名どころの勇将智将から、下はすぐ殺されちゃう脇役や裏切り者まで、バリエーションに富みまくりなんです。

まだ前半しか読んでないんですが、メインはやっぱり劉備、曹操ですね。あとは、諸葛亮、関羽、張飛、趙雲、張遼、許褚、典韋、馬超あたりもカッコ良く書かれています。呂布、孫策、孫権、周瑜、董卓、袁紹、劉表のように「アレ?ちょっとイマイチな人だな」「コイツすっげー悪いヤツだな!」という人もいます。

 

で、何が素晴らしいかと言うと、私はやっぱ人物が多面的に描かれているという点かなと。

曹操にしたって、単に「頭の切れる悪いヤツ」というだけではなく、関羽の忠義に惚れ込んだり失敗した部下を許したりと「良い人」の一面があったり、未亡人に手を出して城を追われたり、勝ちに乗ってガンガン行くかと思えば赤壁の戦いみたいにコテンパンに惨敗したり、腹心の部下を亡くして子供みたいに何日も泣いて落ち込んだりと、なんというか、「人間臭い」のです。

劉備にしたってただの「お人好し」ではなく、(曹操ほどじゃないにしても)限りなくだまし討ちに近いこともするし、捕まえてきた捕虜を一目みて「斬れ」と言うことだってある。

そして、それぞれのキャラも大本の属性(劉備=人徳、曹操=奸雄、関羽・張飛・趙雲=義&勇、諸葛亮・鳳統=天才 etc…)は変わらないものの、年をとったり敗戦に学んだり勝ちに奢ったり、人に頼ったり騙したりと、「経験」に応じて考え方や行動も変わってくるんですよ。

 

「あー、人ってこういう風に動くこともあるよね」と納得できるし、「え! そういう考え方もあるんだ!」と発見することもある。そこが面白いんですよね。予測できないけど、納得できるというか。

 

 

よく小説の新人賞の評価コメントに「人物が描けている」というのがありますが、あれはつまりこういうことなのかなーと。とうてい真似できるものとも思えませんが、こういう良書をたくさん読めば、少しは自分が書くものもマシになるんじゃないかと。そんな気がしました。

 

 

p.s.

現代語訳も読みやすく、エンターテインメントとして一級品です。いやホント、これで200円ってめちゃくちゃ安いと思います。私はたとえ2000円でも「買ってよかった」と思いますよ。

その辺の小説よりよっぽど濃厚なエンターテインメントであり、その辺のビジネス書よりよっぽど仕事や経営に応用できる原理原則が学べます。原理原則って、時間・時代とともに陳腐化しないので、学んでおいて損はありません。

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