何をしたいかわからない20代のあなたへ ~夢は実現するより、見つける方が難しい~

さて、年の瀬も差し迫り、来年の目標を立てたり今年の振り返りをしている方もいらっしゃると思いますが、一方で「何をしたいかわからない」とい方も多くいらっしゃると思います。

 

夢は実現するより、見つける方が難しい

「夢・目標を見つけましょう」と言われても困ってしまう。

自分が何をしたいのかがわからない。だから悩んでいるんじゃないか。

 

20代でしたら、こういう方も多いのではないでしょうか。夢は実現するより、見つける方が難しいのかもしれません。

 

かく言うわたしも、今年の春までは会社で「毎日つまらないなぁ」と思いながらほとんど惰性で目の前の仕事をし、同じフロアにいる30代、40代、50代、60代の、年の割に老けて見える諸先輩方を横目に、「あれが3年後のわたし、あれが10年後のわたし、あれが20年後のわたし……」と鬱々としていたというのが正直なところです。

朝から晩まで働いているわりにはお金もなく、貯金も溜まらない。会社にも勢いがなく、子会社特有の負け犬気質がオフィスに染み付いていて、取締役の人たちも陰で親会社の悪口を嫌味まじりに漏らしながら業績が悪い時はヘコヘコと頭を下げておこぼれの仕事をもらうといった感じでした。

その会社に未来を見出すこともできず、かといって「人生を賭してやりたいこと」も「独立して自力でやれそうなこと」もない。

人生がつまらなくて、一方で楽しそうに仕事をしている人たちもいて、なんだか惨めさで押しつぶされそうになっていました。ただ惰性で日々を過ごし、時間が浪費されていくだけの人生に焦り、、、そんな状況で、夢や将来を思い描くのは至難の業でした。

思い描いたとしても、しょせんは絵に描いた餅。ヨダレと涙で枕が濡れるだけで何の解決にもなりませんでした。

 

しかし、だからこそ「夢や目標を無理にでも持たなければ、このままでは何も変わらない」と考えました。このままがイヤなら、自分で何か考え、行動するしかありません。

 

おそらくこれを読んでいるあなたは、わたしのように焦ったり貯金が全然なくて極貧というわけでも無いと思いますが、たとえ「恵まれている、ゆえに、これ以上何を望めばいいのかわからない」のだとしても、やることは同じです。

夢や目標を明確に定めることが、より良い人生を築いていくための突破口となります。

 

後悔する人生とは?

具体的な夢や目標を考える前に、「年老いてから、後悔しない人生とはどんな人生か」を考えることをおススメします。誰だって後悔なんかしたくないはず。

しかし「あなたにとって、後悔しない人生とはどんな人生ですか?」と聞かれて即答できる人は小数だと思います。多くの人は、後悔のない人生を歩みたい、と言いつつ、それがどんなものかがよくわからない、という矛盾に苦しんでいます。

なので、まずはここをはっきりさせてから、夢や目標を具体的なカタチに落とし込んでいきましょう。

 

コツは、漠然と考えるのではなく、逆に「後悔する人生とはどんな人生か」を考えてみること。これなら、いくつも出てきます。

たとえばですが、わたしが考える「後悔する7つの人生」はこんな感じ。

  1. 常に他人をうらやみ、指を加えて見ているだけの人生
  2. やりたいことがたくさんあるのに、どれも諦めざるを得ない人生
  3. やりたいことが見つからず、毎日つまらないなぁと思いながら浪費するだけの人生
  4. いつも不平不満ばかり言っている人生
  5. 自分のすることが誰の役にも立たず、また誰にも気付かれない人生
  6. 「ずっとこのままだったらどうしよう」と焦り続ける人生
  7. 葬式に誰も来てくれない人生

いかがでしょう。わたしは書き出しただけで気分が悪くなってきました。みなさんも、自分が書き出した後悔する人生を眺めながら、喉からすっぱいものがこみ上げ「こんな人生、絶対にイヤだ!」と心底、思ったのではないでしょうか。

 

そうなったらシメたもの。後悔しない人生がどんなものなのかはもうハッキリしています。

書き出したものを、全部「逆」にひっくり返してみましょう!

 

わたしの例ではこんな感じ。

  1. 他人のことなど目に入らないくらい夢中で挑戦し、
  2. やりたいことがドンドン溢れてきて、
  3. しかもどれも最高に楽しみながら達成する。
  4. いつも感謝に満ちた心で、穏やかにニコニコ人生を送る。
  5. 自分のすることが人の役に立ち、喜ばれ、必要とされ、
  6. めまぐるしく次々に楽しいことが起こりつづけ
  7. お葬式には会場に入り切らないほどの人が押し寄せ、みんなが涙を流してくれる。

ポイントは、否定形にしないことです。

「不平不満ばかり言う」を逆にするなら、「不平不満を言わない」ではなく「いつも感謝の言葉を口にする」という感じで。

 

これを実現することが「後悔しない人生」だと定義できます。後悔しない人生の定義を明確にしておくと、邪な心から発する間違った夢や目標を排除できます。周りの人を不幸にしたり迷惑をかけるのにも構わず間違った夢に向かって突っ走るという愚を犯さずに済みます。

書き出してみて思ったのですが、後悔しない人生って「自分自身の幸せ」と「周囲の人や社会の幸せ」がリンクして初めて実現するものかもしれませんね。

 

人生の夢ピラミッドを作ってみよう

 

「やりたいことがわからない」と悶々とするのが20代ですが、どうせ悩むなら「わからないわからない」と頭の中でグルグルするのではなく、「アレもやりたい、コレもやりたい」と脳に具体的な指示を出しましょう。

 

STEP1. やりたいことは自由にリストアップ

「これは夢のまた夢だな。叶うわけがない」と決めてかかり、自分の将来に自分で枠をはめてはいけません。可能性の芽を自ら摘んでしまう愚行です。やりたいことが今の現実の自分とかけ離れていても良いんです。むしろ、かけ離れていればいるほど良い! その溝を埋めていくことにこそ生きる喜びがあるのです。

 

さらにDr. 苫米地(苫米地英人さん)曰く、潜在意識にとっては目標が例えば100万円だろうが1億円だろうが実現可能性は変わらないとのこと。むしろ、「何から始めればいいのか検討もつかない」くらいの大きな夢の方が、潜在意識の働きが強まるので良いとのこと。

まぁテスト勉強でも、60点が目標の人と100点が目標の人とでは勉強方法も心構えも違ってくるし、当然結果も違ってきますからね。60点目標だと50点しか取れないけれど、同じ人が100点目標で勉強すれば90点を取れるという、アレです。

 

 

ところで、わたしは27歳の時、やりたいことリストを作成したことでそれまで悶々としていたものがみるみる氷塊していきました。

「わたしにはお金もないし、素養もないし、特別な才能も人望も自由に使える時間もない。でも、夢はこんなにたくさんある」

 

ちょっとドラマチックな表現をするなら、ずっと曇っていた空に一筋の光が差し込む感じ。

自分には夢があるってことすら忘れていたので、具体的に書き出して認識することで、夢に近づく努力をしようと元気が湧いてきました。あの時、実際に手を動かして「やりたいことリスト」を作っていなかったならば、今頃まだあの会社で鬱々としていたでしょうし、周囲の人にも不快な思いをさせていたに違いありません。

「初動」なんて、ほんのちょっとしたことです。

でもその「ちょっとしたこと」をやるかやらないかで、その後の運命は大きく変わるんだろうなって思います。

 

副作用として、やりたいことリストを作ると、間違いなく心が落ち着きます。そして元気がふつふつとわいてきます。なんとかくソワソワ、ウズウズして動き出したい気持ち。

もしあなたがこのまま読み進めようとしているなら、ここで一度スマホなりPCなりを脇にどけて、メモ帳でもチラシの裏でもアプリのメモ帳でも何でも良いので、自分のやりたいことリストを作ってみることをおススメします。

 

参考までに、当時、わたしが書き出したリストはこんな感じでした。

  • 日本一稼ぐ小説家になりたい
  • 独立して楽しい事業を興したい
  • 一流の知識人たる素養・所作を身につけたい
  • いつでも好きな時に、世界中どこにでも行ける時間とお金と身体が欲しい
  • いつまでも均整の取れた自由に動く、キレイで健康な身体でいたい
  • 大好きな人、大切な人がピンチの時、手を差し伸べられる経済的・時間的余裕を持ちたい
  • 両親を、世界一周旅行に連れて行ってあげたいetc…

 

STEP2. 人生の夢ピラミッドの各項目の意味を理解する

これは熊谷正寿さんのご著書『20代で始める「夢設計図」-必ず“スピード成功”する5つの原則』にあった設計図なのですが、とてもよく出来ています。真似して損なし!

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このピラミッドに当てはめることで、例えば仕事分野で「多少の贅沢が許される程度のボチボチサラリーマン生活が送れれば言うことなし」としながらプライベート分野では「5億円の家を建てる」とか「フェラーリを乗り回す」のような矛盾した夢(というかただの妄想)を持って迷走するのを予防できます。

 

 

人生の夢ピラミッドのフォーマットは以下の6分類に分かれています。

 

基礎レベル(①〜③)

まさに人生の土台を築くもの。木で言うところの「根」にあたる部分です。根が太く深く張れていれば、それだけ大木に成長しやすく、また嵐が来ようが日照りが続こうが、折れたり揺らいだりもしません。

①知識・教養

あらゆる分野の専門家と会話できるような教養・知識を身につける。

②健康

言うまでもなく、何よりも大切なのは健康。日頃から健康管理に努め、多少の無理をしても心身が壊れないだけの体力を付ける。

③心・精神

曇りのない、穏やかで強く開かれた心を持つ。

実現レベル(④〜⑤)

夢を叶えるための夢、とでも言いましょうか。木で言うところの「幹」「葉」になります。

④社会・仕事

⑤プライベート・家庭

結果レベル(⑥)

人生の夢を叶えた状態、結果です。木で言うところの「実」ですね。

⑥経済・モノ・お金

 

20代における重要課題は、言うまでもなく「基礎レベル」です。ここをないがしろにすると、後々大成は難しいでしょうし、何かのトラブルや不運に見舞われた途端、ポッキリいってしまいかねません。

「夢を持ちましょう」というと、いきなり「結果レベル」だけを見てしまいがちですが、それでは地に足が付かない、本当にただの絵に描いた餅になってしまいます。

仮に、「年収1億円の大金持ちになる」といったところで、それだけを最優先してしまうと、ただがむしゃらに働いて心身がぼろぼろになったり家族や周りの人を犠牲にしたり、あるいは人を騙したり不正を働いたりと、努力の方向を間違えてしまいます。

そうならないためにも、20代ではまず「基礎レベル」をガッチリ固め、”幸せな人生の根” を深く張ることに集中すべきだと、わたしは思います。成功やお金は「夢を達成した結果、手に入る」もの。基礎レベル、実行レベルにおける夢を追求せずして手に入れようと考えるのは無茶だし横着というものです。

 

STEP3. 人生の夢ピラミッドの各項目で「究極の目標」を設定する

細かな行動目標から入ると、夢に向かう方向性が定まらなくなります。まずは、それぞれの究極の目標を立て、それを小目標に因数分解するという手順を取った方が良いでしょう。

究極の目標とは、「生涯を通して挑戦していくべきテーマ」です。ここで終わり、というゴールがないもの、いつまでも終わりなきゴールに向かって努力を続けることが出来るようなものが望ましいです。

人は本来、一生、勉強と努力を続ける生き物ですが、目標がなくなると途端に怠けてしまいます。いわゆる、燃え尽き症候群ですね。例えば「年収1000万円」という小目標を達成したとしても、その向こうに「仕事を引退しても豊かに暮らし、いざという時に大切な人を援助できるだけの経済的余裕を持つ」といった究極の目標があれば、年収1000万円は単なる通過点であり、そこで夢に向かう気持ちがなえたり行動をやめてしまうことはありません。

 

各項目の「究極の目標」は、例えばこんな感じ。

①健康

死ぬまで健康!

②知識・教養

世の中のあらゆる分野の専門家と会話できるだけの知識・教養を身につける

③心・精神

何があってもくじけない強い心、清く正しい心を持ち続ける

④社会・仕事

社会と人びとの役に立つ仕事に取り組み、どんな分野であれ、一流になる

⑤プライベート・家庭

自分を含めた家族全員が幸せで豊かで笑顔でいられる家庭を作る

⑥経済・モノ・お金

仕事を引退しても豊かに暮らし、いざという時に大切な人を援助できるだけの経済的余裕を持つ

 

抽象的で、雲をつかむようなものでOKです。だからこそ、その極地を目指してたくさんの夢を持つことが出来るのです。

 

STEP4. 人生の夢ピラミッドに「やりたいことリスト」を当てはめる

最後は、さきほどリストアップした「やりたいこと」をピラミッドの各項目にあてはめるだけです。

ちなみに、完成したわたしの「人生の夢ピラミッド」はこんな感じ!

 

最後に、夢の整合性をチェックしましょう。

「クルーザーのオーナーになって七つの海を制覇する」という夢を抱きながら、実現レベルの夢が「出世は望まず、定年までつつがなくサラリーマン人生をまっとうする」というようなものでは矛盾が生じていることになります。

七つの海を制覇する、のようなこの種の夢を叶えるには、ふつう、ビジネスで巨万の富を築くしか方法はありません。親の莫大な遺産が見込めるとか、確実に複数回大当たりするとわかっている宝くじを持っている、などの前提があるなら話は別ですが。

 

自分にとって、どの夢がもっとも重要かつ最優先なのか、よく考えてプランを練りましょう。でないと、人生の夢ピラミッドの意義がなくなります。夢と現実にやろうとしていることは、バランスがとれていなければなりません。

20代というのは、この辺のバランス感覚が欠如している年代でもあります。上のピラミッドを見てもらえればわかるように、わたしも多くの人と同じように、絵に描いたようなお金持ちの暮らしを夢見ています。

しかし、物欲から入った夢にせよ、本気で実現させたいなら仕事その他の部分でどんなことを実現させる必要があるのかを考えないと空回りになってしまいます。

 

最後に。いちばんやりたいことは何か?

さて、人生の夢ピラミッドを作り終えたあなたは、アツい想いに胸をわくわくさせ、一方で「こりゃムリだわ。やめようかな」と弱気になっているのではないでしょうか。

でも、それで良いのです。ピラミッドを作る前はただただ漠然としていただけの夢が具体的になり、やるべきことの多さをしっかりと目の当たりにしたという証拠なのだから。

この後は、目標を因数分解して行動目標にし、ひたすらTry and Errorを繰り返しながら押し進めていくだけです。途中で軌道修正、大いに結構。

20代は大いに迷って失敗し、「いちばんやりたいこと」を探す時期なんです。大切なのは、ただ悶々と考えるだけでなく、とにかく手を動かし、身体を動かし、やってみること。やってみないと、出来るか出来ないか、楽しいか楽しくないか、向いているか不向きかはわからないものです。

 

ただし、最初に描いたこの人生の夢ピラミッドは、捨てたり消したりせずに、大切に保管しておいてください。写メにとっておくだけでも良いです。今は弱気になっているだけで、行動している内に「あれ、意外とがんばれるな……」となるに決まっているからです。

案ずるより産むが易し。Just do it !

 

・参考文献

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aoi
  • aoi
  • フリーランス のシステムエンジニア。独立後、一度も営業せずに月収 96 万円を達成。1986年大阪生まれ。早稲田大学理工学部卒。システムエンジニア歴 12年。
    2009年、ITコンサルティング企業に入社。3年目でコミュ障が爆発し人間関係が崩壊。うつにより休職するも、復帰後はコミュ障の自覚を持ち、「チームプレイ」を徹底的に避け、会社組織内においても「一人でできる仕事」に専念。社内外から評価を得た。
    無理に「チームプレイ」するよりも「一人でできる仕事」に専念した方が自分も周囲も幸せにできることを確信し、2015年フリーランスとして独立。