ムーミン好きの人にプレゼントしたい(*´ω`*)『ムーミン』原作者トーベ・ヤンソンの短篇小説

カテゴリー 読んでよかったレベル20以上の本たち

『ムーミン』独特の世界観が好きです。単にカワイイだけじゃないというか。のんびりしていて、静かで、自由で、秘密めいていて、やさしいけど、時に残酷だったり、本質に迫った表現がこっそり隠されていたり。

こんな素敵な作品をつくる人、トーベ・ヤンソンの目に見えていた世界って、どんなんか興味ありませんか? 日本では『ムーミン』ってアニメの方が有名ですが、実はトーベ・ヤンソンは小説もたくさん書いていて、世界的に有名な作家さんでもあるのです。

 

『ムーミン』の原点

  • 旅では目にした水には必ず入って泳ぐ
  • 納屋の壁に絵を描く
  • 森の中に道を作る
  • 屋根裏に秘密の部屋を作る……

ムーミンの原作者トーベ・ヤンソンの子供時代をかいま見れる短篇がたくさん載っていました。読んでいて「あー、なるほど。ここから『ムーミン谷』が生まれたのね」と納得しました。『子供時代』の他にも、『創作』、『奇妙な体験』、『旅』、『老いと死の予感』の5つの章立てになっていて、どれも印象深い短篇がたくさん収録されています。

ムーミンのアニメとはまた違った、小説ならではの深い味わいがあります。ムーミン好きの人にプレゼントしたらきっと喜ばれますよ!

 

こちら(↓)が明るく楽しい話を中心にまとめたもの。

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こちら(↓)はちょっとダークな話をまとめたもの。

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北欧フィンランドのスローライフを感じられる珠玉の短編集。文庫でなくキレイな単行本でずっと手元に置いておきたい一冊です。

 

旅の本質(イデー)とは、何ものにも縛られず途上であるということ。

背後に残してきたものに責任を追うことはなく、前途に待ち受けているものには準備も予測も叶わぬ状態。すばらしい平和。

軽い手荷物の旅』より抜粋

トーベ・ヤンソン(Tove Jansson)ってどんな人?

200px-Tove_Jansson_1956トーベ・マリカ・ヤンソン(Tove Marika Jansson、女性、1914年8月9日 – 2001年6月27日)は、フィンランドのヘルシンキに生まれたスウェーデン系フィンランド人の画家、小説家、ファンタジー作家、児童文学作家である。

両親は二人とも芸術家

トーベ・ヤンソンのご両親は二人とも芸術家です。

父親は彫刻家、母親は画家という芸術家一家の長女として生まれ、自然に絵を覚えたようです。10代から20代にかけてはストックホルムの工芸専門学校、ヘルシンキの芸術大学、パリの美術学校などへ通い、15歳の頃には雑誌に挿絵を描く仕事をしていたというエリートぶり。。。うーむ、ちょっと住む世界が違いますね。。。

1966年(52歳)に国際アンデルセン賞作家賞、1984年(70歳)にはフィンランド国民文学賞を受賞。

ムーミンの誕生

ムーミン(正式には『ムーミン・トロール』)が初めて世に出たのは1944年。トーベ・ヤンソンが30歳の時に『ガムル』という雑誌に挿絵として登場します。なお、小説としての『ムーミン』シリーズは25歳ごろから執筆していたようですが、発表は1945年だったみたいですね。

若い頃から酒とタバコが好きだった

短篇集にも、お酒(マデイラ)とタバコがよく登場します。2つの自画像の油絵があり、20代の“タバコを吸う娘”と60代の“自画像”。

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朝はこんな風に始まる。火をおこし、服を着て、焔の前に坐る。
掃除、コーヒー、朝のマデイラ。時計のねじ巻き、歯みがき、ボートの検査、水位の測定。薪割り、仕事のマデイラ。そして長い昼が始まる。夕暮れのマデイラ、旗と便器とごみバケツの収納、ランプの点灯、食事。そして長い夜が始まる。水位、風向き、温度も含めた一日のできごとは暗くなる前に逐一記される。戸口の側柱には必需品の一覧。新しい電池(バッテリ)、ちくちくしない靴下、野菜各種、モビラート、予備の火屋(ほや)、鋸(のこぎり)の刃、バター、マデイラ、抽出ボルト。

トーベ・ヤンソン短篇集』の『リス』より抜粋

 

『仕事と愛』に生きた女流作家

家族のだれかがなにかを創作したとします。すると、それが絵であるにせよ文章であるにせよ、家族みんなで自由に批評しあうのです。わたしはなにをするにしても、自分が信頼できる人びとから理解ある批評をしてもらわなければ、うまくいきません。

 

ほんとうに大切なものがあれば、ほかのものすべてを無視していい。そうすればうまくいく。自分の世界に入りこみ、目をとじて、おおげさな言葉を休まずつぶやきつづける。そのうち確信がもてるようになる。

『彫刻家の娘』

なんか引き寄せの法則にちょっと似てますね。やはりまずはじめに言葉ありきということなのでしょうか。

〜〜ネタバレ注意!!〜〜

ちなみに、わたしのお気に入りはトーベ・ヤンソン短篇集の『自然の中の芸術』。

日がな一日、何百もの足の往来を眺める警備員の話です。

 

 

 

購入したばかりの絵について喧嘩している夫婦を警備員が仲裁する話なのですが、解決方法がすごく素敵なんです。

なんと警備員は、「包みを開けずにそのまま壁にかければ良い」と提案するんです。

芸術作品はなんにでもなりうるし、人はそこに自分が見たいものを見る。

つまり、何が描かれているのか知らないから楽しいのだと。お酒でもゆっくりと飲みながら壁に飾られた絵の包みを眺めて、どんな絵が描かれているのか、どんな秘密が入っているのかを想像するのが芸術の楽しみ方だと。

お洒落すぎる……(゜¬゜)さっそく真似したくなりました! 今度、ムーミン好きの恩師に、この短篇集とセットで包みに入れた絵をプレゼントしようと思います。

 

 

p.s.

映画が出たりとムーミンが盛り上がっているなぁと思ったら、2014年で生誕100周年だったんですね。ちなみに、2016/1/15にはまた『トーベ・ヤンソン短篇集ベストセレクション』が発売予定です!もうすぐですね〜楽しみ!

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