【悲報】持ち込み原稿の9割は編集者まで届かない!?

カテゴリー 小説・シナリオ半熟セミナ

前回に引き続き、「書籍編集者の裏ブログ」にてショッキングな情報を発見してしまいました。はい、持ち込み原稿に関する完全ウラ話です。目からウロコ落ちまくりでした。え、涙?違います。ウロコです。

 

持ち込み原稿の9割は編集者まで届かない

心血を注いで何ヵ月もかけて書いた大切な原稿。震える手で封筒に入れて郵送するわけですが、そんなアツい(暑苦しい?)持ち込み原稿、実際に編集部内でどのように処理されているのかという話がコチラ。

1. 返送される

これが一番多いかと思われます。基本的に持ち込みお断りという編集部多いです。

2.ほっとかれる

これも多いと思います。目の前の仕事に追われていて、持ち込みまで読んでいるヒマのない編集者が大半でしょう。

3.新人が読む

編集部に配属されたばかりの新人がいる場合、デスクや部長が「井戸くん、これ読んでみて」と手渡される場合があります。手渡された井戸君は一所懸命徹夜で読み、翌日、上司に内容を説明し、感想を述べます。すると上司は「うん、わかった、でも出版は無理だよね」と言います。

 

以上で90パーセントは処理されてしまうのではないでしょうか。

かくして、「新人賞で勝ち残れないかもしれないから、持ち込みで読んでもらおう。もしかしたら、編集者の方の好みに合うかもしれないし、ダメでも助言がもらえるかもしれないし」みたいな私のあま〜い幻想は、粉々に打ち砕かれたのであります。

フィクションについては持ち込みよりも新人賞に応募した方が効率がいいでししょう。

左様ですか(´・ω・`)

ま、そりゃそうですよね。。。素人による「持ち込み」のある種の “予防線” として新人賞を設けているという一面も、なきにしもあらずなんでしょうね。そういう原稿の受付窓口が、イコール「新人賞」ですから。

それを窓口も通さずに外部からバラバラと持ち込まれて、「コレ、先に読んで下さい!」って、そりゃ編集者の方にしてみたら迷惑千万ですよね。ただでさえ激務って聞きますし。

「持ち込みは受け付けてない」って明記しているor名言している編集社には、郵送で送ってもムダと思った方が良さそうです。一方で、持ち込み原稿大歓迎!という出版社もたくさんあるので、どうしても持ち込みたいという人はそちらに持っていった方が間違いなく良いです。少なくとも読んではもらえますからね。

 

なぜ、持ち込み原稿は読まれないのか?

理由その①忙しいから。

目の前の仕事に追われて、本にできるかどうかわからない原稿を読む時間が現実的にない編集者が大半でしょう。

編集者によっては、年間29冊というハイペースで本を出版しているそうな。残業続きの毎日で、さらに「ド★素人」が勝手に郵送してきた原稿を読むなんて、よほどの物好き編集者でもなければしてくれないのかも。

 

理由その②コスパが悪いから。

もし仮に読んだとしましょう。そしてさらにそれが見込みのある原稿だったとしましょう。じゃ、すぐに本にできるかというとそういうわけではありません。編集長でもない限り、自分が気に入ったからといって出版できるような権限はありません。

(中略)

実際に出版が決まっても、編集過程にかかる手間は既存の著者の比ではありません。改稿を重ねても必ずしもよくなるとも限りません。

(中略)

持ち込み原稿を出版することにかける労力を、既存の作家の原稿を取るほうに回す方がリーゾナブルじゃないでしょうか。概ね会社側からも従業員である編集者にはそのような要求が出されます。「余分なことをしていないで養老先生の原稿をいただいて来い!」と。そういう理由で、持込お断りという編集部がままあるわけです。

はい、おっしゃる通り。100%納得しました。

サラリーマンが自分の企画(ここでは見込んだ持ち込み原稿)を通すのって、めっっっっちゃ面倒なんですよね。稟議とかね。稟議ってなに?それおいしいの?って感じですよ。とにかく乗り越えるべき障壁(上司の同意、企画会議、売上見込みの概算など)が多くて、膨大な手間&時間&エネルギーが必要なわけです。

よっぽどアツい想いがないと、わざわざそんなことに時間を割くサラリーマンはいません。だってめちゃくちゃ頑張っても給料が倍になるわけじゃないしね。

 

ちょっと別の角度から考えると、本を出すと言うことは、数多くいる「売れる著者」を相手に回して闘うことなんじゃないでしょうか。本として本屋に並ぶ以上、素人だろうが養老先生だろうが、立場は同じ。その内容と売り上げで評価されるわけです。編集者が持ち込み原稿を読んで本にしよう思うには、既存の著者を凌駕する何かを備えていなければ、そうそうふんぎれるものではありません。同等ではダメです。超えていないと。逆にそんな素材に出会えれば、どんな編集者でも労をいとわず突き進むと思います。

完全実力の世界ですからね。。総合力や経験では負けていても「抜きん出た何か」があれば救う神ありということでしょうか。なんて厳しさ。弱肉強食。あぁ懐かしや、ぬるま湯正社員時代。(戻りたいとは思わないけど)

 

 

 

読まれる持ち込み原稿の条件

でも、「持ち込み」ってシステムが現存しているということは、編集部にとって必ずしも招かれざる原稿ってことはないはずだし、そこからデビューする人だっているはず!

京極夏彦さんは持ち込みでデビューしてますしね。

 

さて、どういう時に持ち込み原稿は読まれるのでしょうか?

1.すでに著作がある著者の場合

ある程度の水準は確保されていると考えられるため、梗概や目次などに目を通し、ざっと通読し、どうするか考えます。

2.知り合いの原稿だった場合

直接の知り合いではなくても、紹介者がいる場合、相手との関係にもよりますが、必ず読みます。特に著者筋の紹介だと、確実でしょう。

3.たまたまその編集者が持ち込み好きだった場合

実は私、持ち込み好きです。(中略)時間のある限り、読みます。

ん〜やっぱ実績かコネがない限りは、持ち込みでデビューってかなりのレアケースっぽい。

と、思いきや、別の記事にはこんな一文も。

持ち込み原稿は、気迫のような気がします。
編集者の邪魔にならぬよう、おずおずと封筒で送られた原稿は、長い期間、放置されてしまいます。電話をかけて、編集者を名指しで指名して、「原稿を読んで欲しいのですが!」と叫び、勢いでアポをゲットし、迫力をもって会い、手渡されたものは、思わず読んでしまいます。(中略)

もちろん、たいていの編集者は、電話口に出てはくれても、「必ず読みますから、郵送してください」というでしょうが、そこを気迫で、「会ってください。手渡したいのです」と迫るのです。で、1週間ごとに、「読んでいただけましたか」「感想をお聞かせ下さい」としつこくしつこく電話するのです。編集者は、むかつきながら、「さっさと読んで、ボツにしよう」と、読み始めます。読ませれば勝ちです。

これはホントに、むっちゃ泥くさい裏技ですね。でもこれだけプッシュしまくれるくらいの自信作なら、よっぽどタイミングに問題があるとかじゃない限り、新人賞に応募した方が良い気がしますが……w

これだけやれば、ダメでもアドバイスくらいはもらえるかもしれませんね。でも単に編集者を不快にさせて、ブラックリストに載っちゃう可能性も否定できません。

これは諸刃の剣ですね。ホントの最終手段(余命半年しかなくてどうしても今、読んでもらう必要がある時とか)くらいに考えておいた方が良いかも。

 

新人賞は、プロ作家の「運転免許証」みたいなもの

どこで聞いたか(もしくは読んだか)は覚えてないんですが、ある作家さんが「新人賞なんて、プロ作家にとっては運転免許証みたいなもん」(プロなら誰でも取ってる。新人賞くらい取れなきゃプロとしてはどうせやっていけない。)とおっしゃっていたのを思い出しました。まずは正々堂々、新人賞のひとつも取ってみろと。話はそれからだと。そういうことですね。

いやぁ世知辛い。でもがんばる。負けないぞー

 

p.s.

編集者の人がこういうブログを書いてくれてるって、すごくありがたいです。

ぶっちゃけ、出版社とか編集部って、アマチュア作家にとってはブラックボックスじゃないですか。新人賞に応募しても、基本落ちたら「音沙汰なし」ですからね。だからあまーい夢を膨らませて持ち込み原稿とか送っちゃう人が後を絶たないんだと思います。

ホントに、ダメだと全く見向きもされない世界なんだなぁと痛感。でもムダだとわかってても「持ち込み」に賭けちゃう人の気持ちもすごくわかる。。。何ヵ月もかけて必死で書いたモノに、なんのレスポンスも無いのってかなりキツいですから。

まー結局は新人賞を取るしかなさそうですね。頑張りましょう!

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