日別: 2015年11月8日

猫と宅急便 むかし練習で書いた没・短篇小説

猫と宅急便

お届けもの 芋嵐がびゅうびゅうと吹き、窓ガラスを鳴らしている。窓は全て曇りガラスになっているので、タワーマンション四十一階からの絶景はベランダに出なければ拝めない。部屋の床には脱ぎ捨てた服やポテトチップスの袋、ブー助の抜け毛が散乱している。 そろそろ、週に一度の清掃業者が来る頃合いだ。 郁美はアーロ…