記憶に残りやすい情報には “ある条件” がある

カテゴリー 読んでよかったレベル20以上の本たち

人に覚えておいてもらいたい情報、自分が記憶しておきたい情報があるなら、記憶に残りやすくするための “条件” を整えましょう。

 

恋人に自分の誕生日を忘れられて喧嘩になったり、本を読んでも次の日には内容を忘れてしまっていたり、スーパーで買い物リストの紙をなくしたことに気付いて愕然とした経験はありませんか?

理解していても記憶できなくて困ることって、たくさんありますよね。でも、人の記憶のしくみって、実はとても単純なんです。しくみを知っているだけで、あなたの「記憶力(想起力)」を格段に向上させることが出来ます。

単語記憶テストでわかる「記憶のしくみ」

まずは次の簡単な課題に取り組んでみてください。

下の単語リストに、すばやく目を通しましょう。左上から下に。一列目、二列目、三列目、と進みます。目を通したら、一度このページを隠してリストの単語を出来るだけ多く、順番通りに書き出します。

記憶の達人でなければ全部思い出すのはまず無理なので、できるだけ多く書こうとするだけでいいです。

について について
そして その
について テーブル
ガラス そして ペン
屋根 ロープ
腕時計 痛み
シェークスピア
指輪
その そして

 

結果を振り返りましょう。

  • リストの始めの方の単語はいくつ覚えていましたか?
  • リストの終わりの方の単語はいくつ覚えていましたか?
  • 何度か繰り返された単語は記憶出来ていましたか?
  • 他の単語とは明らかに違って、目立っていた単語はありましたか?
  • リストの真ん中あたりの単語はいくつ覚えていましたか?

 

このテストで、ほとんどの人は同じような情報を記憶しています。お友達と一緒にやっているなら、結果を比べてみて下さい。

<記憶に残りやすい情報の傾向>

  • リストの最初の方の単語(平均的には7番目までの単語)
  • リストの終わりか、終わりから2番目までの単語
  • 何度か繰り返された単語の大部分
  • 目立つ単語やフレーズ(この場合はシェークスピア)

一方、リストの中程にある単語は記憶に残りにくく、あまり覚えていません。

 

なぜ、同じような結果になるのでしょうか。この結果に見られるパターンは、理解と記憶が別のものであることを示しています。全ての単語の意味は理解していても、その全てを覚えているわけではない。理解した情報の「想起力」には、以下に述べる3つの要因が関与しているからです。

要因① 「最初」と」最後」の情報は記憶しやすい。

学習期間の最初に学んだことが最も覚えやすく、中間の部分は抜け落ちやすい。最後には記憶量が若干増える。今回の場合では、最初が「家」、最後が「犬」でした。

要因② 連想・関連づけが行われると記憶しやすい

韻、繰り返し、あるいは感覚と結びつくものを使うと記憶しやすい。今回のテストでは、「そして」「その」「について」といった繰り返し出て来た単語は、中間にあっても記憶に残りやすかったと思います。

要因③ 特異なもの、目立っているものは記憶しやすい

今回のテストでは「シェークスピア」です。これも、覚えていた人が多かったはず。

 

記憶したいなら、一定の間隔で短時間きちんと休憩を取り、繰り返し、重要な情報を最初か最後にもってくるようにしましょう。

私は学生の頃、3時間ぶっ続けで机に向かったりしていましたが、それよりも1時間おきに5〜10分程度の休憩を入れている今の方が、格段に記憶も理解もしやすいと実感しています。先ほどやってもらったテストからもおわかりの通り「中間」は記憶に残りにくいからです。

単純に考えて、3時間ぶっ通しでやるより、1時間を3セットというように細切れにした方が、「最初」と「最後」の数が増えますね。また「一気に全部」ではなく「繰り返し」を行うことで、記憶の定着も格段にアップします。

 

学習時間は短すぎても長すぎても非効率です。理解力と記憶力が最も高まるのは、勉強を開始してから20〜60分ということがわかっています。これより短すぎると学んだことを充分に理解するための時間が足りず、長すぎると集中力と関心を維持することができません。

まとめ

  • 「理解」と「記憶」は別物
  • 想起力は、最初と最後、繰り返しや連想、目立たせる、などの関連付けで強化される
  • 最も効率的な学習時間は、20〜60分

・参考文献

[amazonjs asin=”4757218915″ locale=”JP” title=”マインドマップ勉強法 脳を飛躍的にパワーアップする技術”]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です