サスペンスとミステリの違い、説明できますか?

突然ですが、サスペンスとミステリの違いをご存知でしょうか? 恥ずかしい話、私はつい最近まであまり意識したこともなかったので、似たようなもんでしょーと思ってたんですが。

実は明確な違いがありました。勉強してきたので、ここでご紹介します。

 

ひと言で言ってしまうと、サスペンスは「中断」、ミステリは「予告」です。

①主人公がワインに毒を入れる

②主人公の知人Aが毒入りワインを飲む。

③Aが死ぬ。

 

ミステリの手法

③Aが死ぬ。

から始める。冒頭でいきなりAが死にます。読者は「え?なんで死んだの?」とページを捲る。これが、ミステリの手法です。シャーロック・ホームズが登場し鮮やかに②、①と謎を解き明かしたり、湊かなえさんの「告白」みたいに事件関係者の告白により、少しずつ事件の全貌が明らかになったり。

ミステリに置いて一番大切なのは、③の謎の魅力でしょう。その後の謎を解き明かす部分も大切ですが、まず最初に観客の興味を惹き付けられなければ読んでもらえません。被害者が通常では考えられないような不審な死に方をしているとか。

伊坂幸太郎さんのアヒルと鴨のコインロッカーの冒頭なんかは、秀逸ですよねぇ。(下記)

腹を空かせて果物屋を襲う芸術家なら、まだ格好がつくだろうが、僕はモデルガンを握って、書店を見張っていた。

 

サスペンスの手法

①主人公がワインに毒を入れる

②主人公の知人Aがそのワインを……。

ここで、唐突に別のストーリーに切り替わります。読者は「え?ワインをどうしたの?飲んだの?飲まなかったの?」とページを捲る。これがサスペンスの手法です。大衆を惹き付けて止まないTVは、ずーーーーっとこの手法ですね。必ず、良いところでCMに行きます(笑)

 

ちょっと前の作品ですが、シドニー・シェルダンの「ゲームの達人」みたいに、登場人物が多い海外の小説なんかは、コレが際立ってますね。視点を次々に切り替えながら、複数のエピソードを同時進行させていき、それらがだんだんと寄り集まってクライマックスでビシッと結びつく。うーん、あの爽快感ったらないですね。


 

 

・参考文献

 

サスペンスもミステリも、読者の興味を惹き付けるテクニック。別ジャンルの小説でも、途中で飽きさせない作品では必ず使われていますね。物書きの皆さんは、ぜひ参考にしてみて下さい。

末岐 碧衣
  • 末岐 碧衣
  • フリーランス のシステムエンジニア。独立後、一度も営業せずに月収 96 万円を達成。1986年大阪生まれ。早稲田大学理工学部卒。システムエンジニア歴 12年。
    2009年、ITコンサルティング企業に入社。3年目でコミュ障が爆発し人間関係が崩壊。うつにより休職するも、復帰後はコミュ障の自覚を持ち、「チームプレイ」を徹底的に避け、会社組織内においても「一人でできる仕事」に専念。社内外から評価を得た。
    無理に「チームプレイ」するよりも「一人でできる仕事」に専念した方が自分も周囲も幸せにできることを確信し、2015年フリーランスとして独立。