たくさん本を読んでも賢くならないのは、アタマではなくノートが悪いせい。

あなたは、「ノート」という言葉から何を連想しますか?
「宿題」「テスト」「勉強」「憂鬱」「罰」「学習」「退屈」「失敗」「時間の浪費」「頭痛」「恐怖」「手や指が痙攣する」
こんな感じじゃないでしょうか。
従来の”普通の”ノートの弊害
95%のビジネスマンや学生がやっている普通のノートは、黒い文字で下記のいずれかが、言語のみで書かれています。
- 文章(一字一句、書かれている通り、しゃべる通りに書く)
- リスト(箇条書き)
- 分類(番号を振る)
しかし、マインド・マップ提唱者のトニー・ブザンは上記のような従来のノートには以下の弊害があると言っています。
- 集中力が減退する
- 記憶力が低下する
- 時間を浪費する
- 創造性が失われる
- 自信が失われる
- 本質の理解ができない
- 退屈で、学習意欲が削がれる
「記憶術師シィー」の名で知られるソロモン・シュレシュフスキーは、あまりにも全てを記憶してしまうため、記憶力を低下させる努力として、文章を一字一句同じようにノートに書き写すという作業を行っていたそうです。
図書館は巨大な寝室なのか
そもそも、人間の脳は活字のみの直線的、一面的な表現には不向きです。脳内では、情報は上下左右、縦横斜め、過去現在未来、音や光などの感覚、怒りや喜びなどの感情、のように放射状に関連づけされています。
これまで、文字の発達が人類の進歩を飛躍させたのは事実です。書物や論理、数、記号は優れた情報伝達力を持ち、知識を蓄積するためには必要不可欠なツールでした。しかし、人類の知的進化はまだまだ黎明期にすぎません。
多くの人がこれほど一生懸命に勉強し、たくさんの本を読んでいるのに、自分の頭は悪い、もっと優れた頭脳が欲しいと悲鳴を上げています。文字だらけの情報に興味が持てない、わかりにくい、覚えにくい、集中出来ない、眠い。図書館にいくと、いつでも半数以上の人が眠っています。
小説家志望のわたしがこんなことを言っては身もふたもないのですが、活字は、人を退屈させます。「情報をインプットし、使いこなす」という目的において、もはや文字にこだわる必要はないのではないでしょうか。
あなたも天才になれる!ノート術
ピカソやアインシュタインなどの天才は、マインドマップでノートをかいていたことで有名です。彼らが膨大な知識を自由に取り出し、有機的に結びつけ、ひらめきを得ていたのと、無関係であるはずがありません。記憶力だけでなく、能力は、エクササイズでいくらでも向上させることが出来ます。あなたの脳は3%しか使われていません。30%ではないですよ。残り97%は眠ったままなんです。本来、人の脳は信じられないほどハイスペックなのです。
レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆ノート
本をたくさん読んでもアタマが良くならない、いざという時に思い出せない、使えない。これはつまり、「覚えていない」ということです。必要なのは、記憶力ではなく「想起力」です。ただでさえ脳に入りにくい活字の本をサラーッと読んだだけでは、深く理解できないし、すぐに忘れてしまうんです。
エビングハウスの忘却曲線
ではどうすれば良いか?以下の2つを実践すれば良いのです。
①脳に合わせて「多次元的」にノートを取る
⇒マインドマップで多次元的に記録する。
②復習する
⇒少なくとも3回(1日後、1週間後、1ヵ月後)、マインドマップを書き直す。
マインドマップ、昨日は下記の本のワークに添って一日中書いてました。数えたら16枚になってました。最初は全然書き方わからなかったけど、段々コツが掴めて来ました〜。あとは反復あるのみ!頑張ります。
あ、マインドマップを学ぶなら、「マインドマップ(R)for kids勉強が楽しくなるノート術」から始めるのをおススメします。子供向けの本ですが、ポイントはしっかり入ってますし、なによりワークが多いのが良い。マインドマップを書くにあたってルールや手順など細かいのがありますが、まずは”慣れ”が必要かと。いきなりビジネス本のマインドマップとか作ろうとすると、十中八九失敗します。そして、多分イヤになってしまうと思います。(過去、わたしはそれでマインドマップ挫折しました)
完璧主義者の方は特に、つい完璧なマインドマップ(全てを網羅した)を目指してしまうと思うんですが、いきなりそれは無理なので諦めましょう。ゴチャゴチャしますし、めっちゃ時間かかります。気付けば本を丸写ししてる、みたいなことにも、、涙
それより、はじめはとにかく量をこなして慣れること、コツを掴むことが重要だと思います。量は質に昇華するのです。
→勉強や筋トレは「量より質」。でも小説や絵は「質より量」で量を質に昇華させるのが正解です。
・参考文献