あなたの一年がアッという間に終わってしまう理由
気がつけばもう9月半ば。一年の4分の3が過ぎてしまいました。
「あれ、今年こそ〜をやるつもりだったのに、全然進んでない!」と焦ったあなた。
あなたは、「時間泥棒」に時間を盗まれている可能性があります。
時間泥棒の正体は「気づかないうちに、ほとんど反射的に行う動作」です。
例えば、、、
- YouTube等の動画の連続再生を見続ける
- テレビ、映画やドラマを見続ける
- 当所の目的とは無関係のサイト(ネットサーフィン)に行く
- SNSやメールの返信、その後意味なくスマホを触る
- 寝る前にゲームをやったり、漫画や小説を読み始める
- 勉強前に始める掃除や整理整頓
どうでしょう。いくつかでも、心当たりがあるんじゃないでしょうか? 一日が経過した後、「何をやっていたのかよく覚えてない時間」がある方は、注意が必要です。これらの動作はそもそも意識にのぼらないので、注意して自分を顧みたり観測したりしなければ、気付くことも改善することもできません。
時間泥棒に時間を盗まれないための、いくつかの有効な対策
反射的に行っている動作を、意志の力で押さえ込むのは無理です。これらの動作は大脳皮質を経由していないと考えましょう。あなたが「判断する」余地はないのです。
では、どうするか?
事前に、具体的かつ物理的な対策を講じておけばいいのです。要はシステム化ですね。
例えば、、、
- 動画サイトにアクセスしたら、警告が出るようにしておく。
- テレビを捨てる。もしくはテレビの前に椅子を置かない。
- 普段見ないサイトにアクセスしたら、警告が出るようにしておく。ストップウォッチで時間を設定してから、調べものを始める。
- 携帯、スマホは見る時間を決めておく。それ以外は電源を切っておく。
- ベッドに小説、漫画、ゲームなどを持ち込まない。寝室に置かない。
- 掃除しなくていいよう、モノを減らす。お掃除ロボを使う。ヘルパーさんを雇う。
こんな感じで。
自動的に、「反射的に行っている動作」を止められる仕組みを作っておきましょう。集中して「やるべきこと」に取り組む時間が増え、今年の年末には自分の成長と達成感を味わえると、素晴らしいですね!
余談ですが。ちなみに、「時間泥棒」って知ってます?
「モモ」というドイツの作家ミヒャエル・エンデの児童小説に出てくる、灰色のコートの男たちです。「時間を貯蓄すれば命が倍になる」と偽って、人々から「時間」を盗み「時間貯蓄銀行」に貯蓄させようとしむけるんです。結果、人々はどんどん時間を奪われ、毎日忙しく働き、遊ばなくなり、ギスギスしてくるんです。(最後は、主人公のモモが奪われた時間を解放してハッピーエンドです)
「モモ」の世界での時間泥棒は、「効率化」を追求するあまり、人生を楽しむ余裕を失ってませんか? という教訓を伝える悪役なので、この記事で例に挙げるのはちょっと違うんですが、、、まぁ「時間泥棒」という単語としてはピッタリがくるなぁと(笑)よかったら読んでみて下さい。児童文学ですが、大人こそ読むべき本だと私は思います。