「 ハードな自作短篇小説 」一覧

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一日一殺ブログ

最初にカタツムリが話しかけてきたのは、今から十年以上も前のことだ。十年という時間は、感情の記憶を摩耗させるのには充分な時間だ、と柳井は思った。 「あと五分でキミは死ぬ。最後に何をしたい?」 ...

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乾風

逃走 フォンフォンフォン、と唄うような音を上げ、小舟はものすごいスピードで進んだ。動力源はヴァンパイアにしか起動できない乾風(あなじ)という名のエンジンだ。つまり乾風を搭載した船はヴァンパイアにし...

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黒ウサギ君主論

黒ウサギ 「なーキツネ、お前って女なの? 男なの? ちょっとで良いから確認させてくんねー?」 「触るなっ」 「いってーな。良いだろ、ちょっと確認するだけだって」 水城(ミズキ)は...

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猫と宅急便

お届けもの 芋嵐がびゅうびゅうと吹き、窓ガラスを鳴らしている。窓は全て曇りガラスになっているので、タワーマンション四十一階からの絶景はベランダに出なければ拝めない。部屋の床には脱ぎ捨てた服やポテト...

お天気妻

お天気妻

起 「雨が降ってきたわ。行かなきゃ」 美由紀はそっと、和也の裸の胸を押した。ふっくらとした珊瑚朱色の唇はつやつやとキスの余韻を残している。 「もう少しだけいいじゃないか。せっかく注文し...

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