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【講演】ご近所の底力。5つの事例にみる地域活性化の「失敗と成功」

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今こそ地域活性化、住民運動の成功の秘訣(元NHKアナウンサー堀尾正明の講演会)は前回ご紹介しました。

今回は後半戦。自治体を中心とした地域住民の運動(具体例)を見ていきましょう。成功事例もあれば、失敗事例も。皆さんの自治体でも参考にしてみてくださいね!

①わんわんパトロール(失敗事例)

犬の散歩を兼ねた住民によるパトロール。

空き巣被害を減らすために地域住民が持ち回りで始めたこの巡回運動ですが、パトロール隊の通った後は犬の糞尿の嵐となったため失敗。

②ジョギングパトロール(成功事例)

おばちゃんたち(※)がダイエット目的で始めたパトロール。

大阪府のとある地域で行われた自由参加型の巡回運動で、55kg以上の大阪のおばちゃん(最終的には100人規模)が一団となって「ボーハン!ボーハン!」と掛け声しながら、汗だくで市内を走り回る。

空き巣が怖がって他の地域に逃げたため、被害は激減したとか。

※パトロール隊に参加できるのは ”体重55kg以上の女性” のみ。パトロール(ダイエット)が功を奏して55kg未満になると脱退しなければならない。

③あいさつ運動(成功事例)

杉並区馬橋の住民運動。

すれ違う人、犬、猫、ネズミ、とにかく ”動くもの” 全てに挨拶をする。あいさつを返さない子供は、親にチクられるという徹底ぶり。

紆余曲折(後述します)はあったが、最終的には犯罪率の激減、街に活気が出る、教育に良いなどの素晴らしい成果をあげた。

④プロの空き巣による講演会(成功事例)

40〜50代の主婦たちが、空き巣被害を減らすために考えついた妙案。

空き巣の、空き巣による、空き巣被害者のための講演会。まさかの現役空き巣が空き巣目線で手口や心理、狙いやすい家などを紹介する。

これは信じがたいですが、名古屋のベッドタウンで実際に行われた活動。

面白かったのでちょっと詳しく書きます。

当初、おもしろい案ではあったものの、周りには空き巣の知り合いもいないし、簡単に快諾する空き巣も見つからなかった。が、どうしても諦めきれなかった主婦数名が、空き巣で捕まった受刑者に会いに刑務所へ出向く。

刑務官に以下の条件にマッチする空き巣の受刑者を探してもらう。

  1. 1ヶ月以内に出所予定
  2. 当該地域を荒らしまわっていた空き巣
  3. 高齢
  4. 誠実(模範囚)
  5. 他の空き巣に影響力がある(名のある空き巣)
  6. 部下(弟子)を持っている

該当者1名。数日間にわたり面会で

「私たち、空き巣で困ってるんです。プロのあなたにぜひ、手口や防犯対策について講演をお願いしたい」と相談する(笑)

最初の3日は空き巣に無視されたが、4日目、宗教にハマってる友達の主婦を連れてリベンジ。空き巣が行く予定の地獄がどういう場所かを非常に具体的に説明してもらったところ、恐れおののいた空き巣が天国に行くために承諾。

出所当日、バンで主婦3名に出迎えられた元空き巣受刑者は、1ヶ月間のフィールドワーク(講演会)を実施。そこでしか聞けない目からウロコの防犯対策に、話題殺到。空き巣被害も激減し、防犯対策も大成功した。

⑤ド派手パトロール(成功事例)

ド派手な格好(蛍光色のパーカー)をしたパトロール隊が、街を練り歩く。

2003年に警視総監賞、2014年に内閣総理大臣賞を受賞。

次はノーベル平和賞を狙っているらしい。

当初、「街の活動」への関心は薄く、人手不足だった。手作りのビラを配り、近所をまわって地道に協力を呼びかけた。最初は2時間まわって1人しか協力を取り付けられなかった。

ある時、服屋のおじさんにビラを渡しがてらパトロールの話をすると、「ユニフォーム、格安で作ってあげる」という話に。

いよいよパトロール初日。

人が集まるか不安に包まれていたが、時間になると声をかけた人、噂を聞きつけた人たちが続々と集まってきた。総勢30人。初日はワイワイと話しながら地域を巡回。大成功だった。

今でも、服屋のおじさんが作ってくれたド派手なユニフォームに身を包んだパトロール隊が、持ち回りで地域を巡回している。

年齢も性別もバラバラで、それまで交流のなかった住民たちがパトロールを通じて仲良くなり、たくさんのサークルが生まれた。(←コレは楽しそうですよね!)

〜杉並区馬橋の「あいさつ運動」が成功するまで〜

こちらは、NHKの「ご近所の底力」でも放送されたもの。私が行った堀尾正明さんの講演会でもDVD放映にて紹介されました。

<あいさつ運動 以前>

当初、杉並区馬橋は「3日に1回は誰かの家に空き巣が入っている」レベルで、空き巣被害が非常に多かった。

ボロボロに剥がれたままの防犯ポスター、道端の放置自転車、開けっ放しのドアや窓などが目立つ、空き巣に好かれるタイプの街。

<あいさつ運動 初日>

自治体主体の “ご近所付き合い広目隊” が発足。学校の校門前に陣取り、登校してくる子供たちにあいさつしまくる。

広目隊も子供たちも、気分爽快で出だしは快調!に思われた。

<あいさつ運動 3週間後>

自治体メンバーが道行く人にあいさつをするが、返事がないケースが多発。自治体メンバーのモチベーションも低下。あいさつ運動は行き詰まっていた。

→「(あいさつをする広目隊メンバーが)一人だから、怪しまれるのでは?」と仮定。

「一ヶ所に集まり、広目隊メンバー全員で通行人にあいさつをする」に戦略を変更

→成功。広目隊のユニフォームを着た集団からにこやかにあいさつされれば、みんな不審がらずにあいさつを返してくれた。

<あいさつ運動 1年後>

道行く人たちが一人残らず挨拶をしてくる素敵な街に。

街全体が活気に満ち、放置自転車やボロボロの防犯ポスターも消え、花壇の整備などで美化が進んだ。

いかがでしたでしょうか。

夢とロマンに溢れた、的な大げさな感じがないところが、良いと思いませんか。

なにも特別なことは必要ない。

地道に、粘り強く、自分の足で外に出て、人と会って、少しずつ良くしていく。

これを継続した結果、素敵な住民運動の成功事例になったんだなぁと。

結論、堀尾正明さんの講演会は良い勉強になりました。

わたしも、自治体のちょっとしたお手伝いをする機会があるので、今後の参考にさせていただこうと思います。上述した、成功事例の街の自治体の皆さん、住民の皆さんに拍手!!

それでは!

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コメント

  1. mishio より:

    こんにちは。現在、近所付き合いの事例について情報を収集しています。
    ⑤ド派手パトロール(成功事例)について興味を持ったのですが、いくら探してもどの自治体が行っているものなのか分からずにおります。
    ご存知でしたら、ぜひ教えていただけないでしょうか。

    どうぞよろしくお願いいたします。

    • shiroto より:

      ごめんなさい、、かなり前の講演会なので資料などが手元にありません(>_<)記事にあるのが全てです。 講師の堀尾正明さんに問い合わせていただければ確実かと。 お力になれずすみません。