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嗜癖(しへき)でたくあんになった脳みそは、二度と大根には戻らない。

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やめたくてもやめられない……。軽度なものなら誰にでも経験あるんじゃないでしょうか。しかし、度を超えて繰り返すと、脳が物理的に変質してしまうという恐ろしい情報を入手しました。

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嗜癖(しへき)とは?

簡単に言うと「止めよう止めようと思いながらも止めることのできない悪い習慣に耽ってしまうこと」です。
最近の傾向として、病的賭博摂食障害処方薬や市販薬への依存アルコール問題人格障害の併存など、嗜癖問題の多様化や複雑化が多く認められています。

アルコール、麻薬、薬、摂食障害のように身体に直接取り込む類いなら、脳(身体)に悪影響があるというのは想像に難くないのですが、実はギャンブル依存症の人にも脳の不可逆的変質が起こっているんです。

脳の「たくあん」化

ギャンブル依存症、買い物依存症、病的窃盗(お金があるのに万引きする)などは「習慣及び衝動の障害」と呼ばれる病気です。

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一般の人の脳が周囲の刺激に対し、赤く活発に活動している様子を示しています。一方、左側の依存症患者の脳では活動が低下しています。

これはギャンブル依存症患者の例ですが、ギャンブルで勝った体験が強烈に脳の記憶に刻印されていて、ほかの娯楽での快感があまり感じられなくなり、ギャンブルに特異的に反応するような脳の機能変化が起きています。つまり、普通の刺激じゃ反応しなくなっちゃっているということです。

もう少し具体的な説明。

止めたいのに止められない理由

依存症者と健常者とでは、3つの脳内物質、ドーパミン(行動活性化)、ノルアドレナリン(行動維持)、セロトニン(行動抑制)の分泌量に大きな差が出ます。

依存者の脳内ではドーパミンとノルアドレナリンが過剰分泌され、逆にセロトニンの活動は著しく低下していると報告されています。「止めたいのに止められない」のは、実際にセロトニンが出てないからなんですね。

中毒化のメカニズム

脳内物質のエンドルフィン類は、モルヒネと同じような働きをするので「脳内麻薬様物質」とも呼ばれています。中でも好きなことをすると分泌される「β-エンドルフィン」は、心身を落ち着かせる感覚を与え、なくなるとイライラさせる働きがあります。

このβ-エンドルフィンが曲者なんですが、ハマればハマるほど増え続け、与える快感も大きくなります。そして「いい加減に止めないと……」と我慢すると、β-エンドルフィン量が減少するので脳がβ-エンドルフィンを欲する状態になります。禁煙イライラはこの状態。

このβ-エンドルフィンを欲する状態は、分泌量が一定ラインを超えるまで持続します。そして、β-エンドルフィンの分泌と同時に、脳の興奮を沈静する「コルチゾール」という抑制物質も分泌されます。

ギャンブル依存症患者の場合、ギャンブルで「勝った」時の強烈な快感が頻繁に繰り返されることにより、β-エンドルフィンの大量分泌を、大量のコルチゾールによって一気に沈静化する、ということが脳内で起こっているんです。

つまり、脳はヤク漬けでビシャビシャの状態、味が染み込みきった「たくあん」状態になっているのです。

こうなると、小さな刺激に反応できなくなり、依存行動以外への関心の低下、かけるお金やリスクの増加、繰り返し回数の増加、と中毒症状はどんどん悪化するので、自分の意志でどうこう出来るレベルではなくなってしまいます。

ギャンブル障害 チェックシート

A.臨床的に意味のある機能障害または苦痛を引き起こすに至る持続的かつ反復性の問題賭博行動で、その人が過去12か月間に以下のうち4つ(またはそれ以上)を示している。

(1)興奮を得たいがために、掛け金の額を増やして賭博をする欲求
(2)賭博をするのを中断したり、または中止したりすると落ち着かなくなる、またはいらだつ
(3)賭博をするのを制限する、減らす、または中止するなどの努力を繰り返し成功しなかったことがある
(4)しばしば賭博に心を奪われている(例:次の賭けの計画を立てること、賭博をするための金銭を得る方法を考えること、を絶えず考えている)
(5)苦痛の気分(例:無気力、罪悪感、不安、抑うつ)のときに、賭博をすることが多い
(6)賭博で金をすった後、別の日にそれを取り戻しに帰ってくることが多い(失った金を“深追いする”)
(7)賭博へののめり込みを隠すために、嘘をつく
(8)賭博のために、重要な人間関係、仕事、教育、または職業上の機会を危険にさらし、または失ったことがある
(9)賭博によって引き起こされた絶望的な経済状況を免れるために、他人に金を出してくれるよう頼む

出典:アメリカ精神医学会「DSM-5」

依存症にならないために

ニュースやドキュメント番組、ネットの情報なんかを見ても、本当に「ちょっとしたきっかけ」で普通の人がズルズルと依存症になっていく例が散見されます。

たぶん、便利になってどこもかしこも快楽に溢れる現代においては、「自分を律する力の弱い人」は全て、依存症への境界線や依存症初期のステージにいるのだと思います。

お酒もタバコもクスリもセックスも買い物もギャンブルも美味しいものも、、、あらゆる娯楽が「普通の人」でも手に入っちゃいう時代ですからね。

依存症にならないためには、「習慣化」しないことが肝心です。つまり、「やる日よりやらない日」が多い状態をキープすること。

無条件で、無意識に、毎日、好きなだけやるのではなく、「〜した時だけ」「たまに」「今日くらいは」に留まること。まだ自分の意志でコントロールできる段階に踏みとどまることが重要です。

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