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「わたしには大した才能がない」という前提で書く

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自分の才能を信じるのは大切ですが、それに押しつぶされるくらいなら、弱者戦略で行こうよ!と思うんです。

小説を書いているアマチュアの方で、「途中で不安に押しつぶされて、どうしても書けなくなる、投げ出してしまう」という人は少なくないと思います。

わたしも書き始めたばっかりな上、会社も辞めて完全に背水の陣で小説家を目指してるので、よくわかります。やっぱ「自分には隠れた才能があるんだ」って思いたいし、すがりたいんですよね。だって怖いじゃないですか。

でも「才能があるはずだ」って考えに捕われすぎると、のびのび書けなくなります。100%の力で書けない。「才能がある=失敗できない」なので、萎縮しちゃうんですよ。

結果、「結末はコレで良いのか? コレ面白いか?」と必要以上に自分を追い込んだり、「こういうキャラの方が出版社にウケそう」みたいな小賢しいことしちゃったり。最悪、完全に筆が止まることだってあると思います。

アマチュア作家にとって一番良くないのは、「書くのをやめちゃうこと」「筆が止まること」です。書かなきゃうまくもなりませんし、小説として物語を完結させることができなければ、当然プロにもなれませんから。

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「弱者戦略」が有効な理由

今回3作目を書き終わって気付いたんですが、「わたしには大した才能がない」という前提で書くと、すっごいスラスラ書けるんですよ。しかも「わたしには才能があるはずだ」と思って書いてた頃の作品と比べても、全然読みやすいしテンポも良い。

なぜか? 理由は簡単です。

理由その①「タイトル」と「冒頭」にかける熱量が全然ちがう

「わたしの小説なんて誰も読みたいと思ってない」という前提でスタートしているので、一番大切なのは、「とにかく足を止めさせること」なんです。

タイトルで「おっ」と思わせて、冒頭ではダラダラ世界観の説明とかせずに、いきなり緊迫したシーンから入る。小説はこれだけで、驚くほど良くなります。是非、試してみて下さい。

理由その②スピード感が出る

「わたしには才能があるはずだ」って思って書くと、どうしても「失敗できない」という思いから慎重になっちゃうんですよ。でも、それが取っ払われると、スラスラ書ける。

不思議なんですが、スラスラ書いた文章って、スラスラ読めるんです。キーボードをタイプするテンポ感が、原稿ににじみ出るというか。

もちろん推敲に推敲を重ねて綿密な文章を練り上げる作業も必要だと思いますが、それは一通りラストまで書いてから、最後にやればいいのかなと思いました。一発目に書く時は、とにかく筆を止めずに、できれば一筆書きでサッと書く。その方が、物語のトーンにも一貫性が出るし、中だるみ感も少ないです。

伏線とかは後から追加できるので、途中でぐちゃぐちゃにならずに済みます。

③慎重に推敲する

わたしには才能があるはずだと思っていた頃にやらなかったことで、今回やったことが二つあります。それは、「印刷して推敲すること」と、「最後に音読すること」です。

・印刷して推敲する

紙に印刷すると、「あーこれ本番だな」って感じがするんですよね。読みながらチョチョって直せないので。そういう気持ちで緊張感を持って推敲すると、発見できるミスの数とか全然変わってくるんですよ。言っても、下書き、清書、仕上げと3回は通読しているのでさすがに凡ミスはないだろーって思ってたんですが、出てくる出てくる。。。

大事ですよ、印刷は。

・最後に音読する

音読すると、テンポが悪い場所を発見できます。声に出して読みにくかったり引っかかったりした場所は、修正ポイントです。そういう文章って黙読でも読みにくいんです。一発で頭に入ってこなかったり、なんか文法が変だったり、文章が長過ぎたり。

書き上げたら、一度最後まで声に出して読んでみて下さい。結構直す箇所が見つかると思いますよ。おススメの方法です。

「小説を一本書く」のに必要なエネルギーは有限。

今回3本目を書き上げてわかったんですが、いくら締切りを伸ばして時間をかけても、一つの作品に注げるエネルギーってあまり変わらないです。

注ぎ込めるエネルギーはどっちもバケツ一杯分なんですよ。チョロチョロ注ぐか、一気にくみ上げるかという違いだけ。だから、時間をかければ良いものが書けるってわけじゃない。

新人賞に応募する場合は特に、有限のエネルギーをどこにどれだけ注ぐか、という「配分」が大切です。弱者戦略は、エネルギー配分という観点でも非常に有効な方法です。

以前は一通り書き上げたら、印刷してそのまま封筒に入れて応募してました。なぜなら、書きながら何度も何度も見直していたので、「もう良いだろ」って思ったんです。でも今回は、あまりうだうだ悩まずにザッと書き上げてから細かいところを直す、というやり方だったので、まだ余力が残ってたと言うか。

作成工程でいうと、前回は「プロット→本番」でしたが、今回は「プロット→下書き→清書→仕上げ」という感じ。

一見、「プロット→本番」の方が工程が少ないので速く見えるのですが、実際は「プロット→下書き→清書→仕上げ」の方が3倍のスピードで書き上がりました。

いきなりぶっつけ本番で書くと、「失敗できない」と思いながらうんうん悩んで書くので時間が掛かるんだってことがよくわかりました。しかも、書き終わった頃には「完結へのプレッシャー」との戦いでボロボロになってる。もうエネルギー残量がゼロなんですよ。だから、書き上げた途端に「もういいや」ってなるんです。

でも後者の書き方だと、仕上げまでやった後もまだ余力が残ってる。だから、印刷した後も「念のため紙の状態で推敲しよう」とか「音読してみよう」と思えます。やってみてわかったんですが、そういう最後のツメをするかしないかで、仕上がりって大分変わるんですよ。「小説を書くエネルギー」を如何に有効活用するかって、結構大きいです。新人賞に応募するなら、エネルギー配分を考えるべきですね。

わたしの場合、弱者戦略の方が確実にエネルギーを有効活用できました。書いていて不安になる、と言う人は多分わたしと似たタイプなので、この記事は結構参考にしていただけるのではないかと思います。

p.s.

小説家志望のアマチュアにとって、「自分には大した才能がない」って言葉は、けっこう受け入れ難いものだと思います。でも、よくよく考えれば、別に落ち込むほどのことじゃないんですよね。天才じゃなきゃ小説家になれないなんてことは絶対にないし、むしろそういう人の方が「持続時間」は短いような気がします。最初は無名でも、ずっと書き続けて花開く人の方が多いんじゃないかな。

だから、わたしはずっと気にしてたんですが、実は「才能の有無」って結構くだらないというか、取るに足らないことなんじゃないかと。そんなものに捕われて書けなくなったり、落ち込んだりするのって勿体ないです。

むしろ、才能がなくても「書きたい」と思えるなら、その気持ちの方がよっぽど価値があるし、長い目で見た時に自分の財産になります。

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