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「未来の選択肢を増やす」という選択は、いちばん最悪な選択です。

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選択肢が多ければ多いほど、人は不幸になる

心理学では選択のパラドックスと言って、選択肢が多いほど、悩む時間と後悔する時間が増え、人間の幸福度が下がることがわかっています。一般的に、人がストレスなく決断を下すための選択肢は5つが限界です。

ラーメン屋の例で考えてみましょう。メニューが3つしかないA店と、メニューが20以上あるB店とで想像してみて下さい。A店だったらサクッと決められそうですが、B店では迷いますよね。

とりあえず何ページもあるメニューに目を通したり、あれもコレも良いな〜と迷いに迷い、ようやく店員に注文を告げた後、もう一度メニューを開き「あーこっちも美味しそうだったな」「やっぱりこっちにした方がお得だったんじゃないか」「今度来た時はこっちの限定メニューにしたい」みたいに考えてしまう。

A店とB店、どちらで食べた方が、お店を出た後の幸福度が高いと思いますか?

あなたがB店を選んだ場合、あなたはとても決断力のある方だと言えると思います。自分の中に絶対的な基準があり、選択肢の多さに惑わされず、一度決めたら迷わない強さがあります。

しかし、大多数の方はA店の方が幸福感が強いと思います。かく言う私もその一人。私はめちゃくちゃ優柔不断です。なんせ、6年間もサラリーマン辞めるかどうかでモヤモヤくすぶってたくらいですから。

「未来の選択肢を増やす」という選択は、一番最悪な選択。

人生で選択を迫られた時、その選択が重要なものであるほど、人は選択を怖がります。だから、普通はできるだけ多くの選択肢を残して「選択すること」自体を回避しようとします。

でも、これは悪手です。絶対にやめた方がいい。

私は大学受験の時、親に「今やりたいことがわからないんなら、将来の選択肢を出来るだけ広げて置いた方がいい。だから、就職先の幅が広い学部、学科を選びなさい」と言われました。当時の私はそれを正しいと思い、「経営システム工学部」に入学しました。

名前からして、理系なの?文系なの?って感じでしょ。答えは、「両方」です。

簿記や経済学、経営学、心理学のような文系の授業が半分、ロジスティクスや統計学、品質管理、C++でのプログラミング、旋盤加工の授業が半分。幅広〜く、薄〜く、学びました。

結果、どうなったか?

正直、何も身に付きませんでした。大学を卒業してまだ6年ですが、何を習ったのか、何をやっていたのか、ほとんど記憶がありません。しかも友達も出来ず、サークルも一年で辞めました。私の大学時代をひと言で表現するなら、「無」です。悲しいけど。

結局、私は選択を先延ばしにしただけだったんです。大学入試という人生の大きな分岐点で、「自分がどうなりたいか」を真剣に考えなかった。選ばなかった。選べなかった。だから、「とりあえず大学に入って、それからゆっくり考えよう」と先延ばしにしたんです。

当初の狙い通り、「経営システム工学部」の卒業生は本当に色んな職業に就いていました。公認会計士、税理士、経営コンサルタント、ITコンサルタント、プログラマ、SE、研究所でのロボット開発、人工知能研究所、商社の営業、印刷会社の総合職、教師etc…

選択肢の多さという意味では、学内で一番だと思います。文系も理系も行けるんですから、当然ですよね。で、どうなったか。

就活でも、また選べなかったんです。経営システム工学科で、自分が何に向いているのか、どうなりたいのか、ますますわからなくなっていました。でも就活は待ってくれません。「とりあえず、給料の高い所」「とりあえず、つぶしがきく所」「ダメだったら、次に転職しやすい所」。そんな風に就職先を探し、私はITコンサルのブラック企業に入社し、鬱病になり、6年を浪費して何の計画も無しに退職しました。つまり、失敗したんです。

私がこの経験から得た教訓はコレです。

選択すべき時に「未来の選択肢を増やす」という選択をすると、人は不幸になる。重要な場面でこそ「つぶしの効かない」選択をした方が良い。

冒頭で述べたように、人は5つ以上の選択肢に耐えられません。選択肢を増やせば増やすほど、人はどんどん選択できなくなります。そしてどんな選択をしても、後悔が残ります。

では、どうやって選択すればいいか?

一つ一つに、「選択の基準」を持てば良いのです。たくさんの選択肢の中から、瞬時に3〜5択に絞れるような基準、自分ルールです。

例えば、食事のメニュー選びだったら、「いままで食べたことのないメニューを必ず注文する」とか。これだとかなり絞られますよね。

決断力のある人がなぜ決断出来るかというと、「選択基準」が明確だからです。自分の中に、いくつも選択基準を持っていて、何か決めなければ行けないときは反射的にその基準に満たないものをカットすることが出来るんです。だから、迷わない。瞬時に選ぶことが出来るんです。しかも、自分の決めたルールに従った、自分の自由意志が発揮されたということなので、後悔もありません。

いきなり、あらゆる物事に基準やルールを設けるは無理なので、迷ったらルールを考え、選択肢を減らしてから決める、という順で、少しずつ増やしていければ良いと思います。

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コメント

  1. れい より:

    選択肢を増やすこと自体は間違いではないと思う。これは選択を誤っただけという話。
    例えば勉強をしてレベルの高い大学に入れば仕事の幅も広まっただろう。

  2. きよぴ より:

    心理学説の通り5つまでストレスなく決断を下せるなら、5つまでは増やしたほうがいいということも言えるのでしょうか。人生における重要な選択は、時間の断面で切り取ると5つも6つもないのが常で、本当に恐ろしいのはほとんど打つ手がなくなり尻つぼみになっていくことだと思います。そして皆なぜお金を欲しがるかというと、このようなことが無いよう、選択肢そのものを欲しがっているからだと思います。
    また、経営システム工学の例は、あまり良くないと思いました。異なる二つのことをすることで、異なる二つの選択肢が取れるわけではなく、優れた一つのことをすることで、より多くの選択肢が取れるという事なのだと思います。私自身、大人になってからは、なるべく有益な選択肢が増えるように意識して立ち振る舞っていますが、この意思決定で損をしたことはあまりなく、むしろ有益なことの方が多いです。外的要因で一部の選択肢が無くなることはありますが、それでもなお有益な選択ができるということは、外的要因に対して堅牢な人生設計ができるという事だと思います。